孤立主義
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孤立主義(こりつしゅぎ)は、モンロー宣言に代表される第二次世界大戦前にアメリカ合衆国が原則とした外交政策。
南北アメリカ大陸などのアメリカが権益を持っているところ以外の地域については、不干渉を原則とした。 これは、アメリカは大洋の向こうにある国々と軍事的なかかわりを持つ必要が薄かったからである。また、移民国家であるアメリカに不必要な内紛が起こらないようにするためでもあった。
米西戦争で、キューバを保護国化し、フィリピン、プエルトリコ、グアム島などを植民地として取得してもこの原則は変わらなかった。
第一次世界大戦後、ウッドロー・ウィルソンの下で一時的に積極的な国際関係を構築しようとする動きがあった。しかし、連邦議会が国際連盟への加入を否決するなど、アメリカ国民の支持は得られなかった。
第二次世界大戦が始まっても、孤立主義の支持は根強く、是非を問う論争が続いた。 この論争は1941年12月7日(米国時間)の真珠湾攻撃で終息し、アメリカは第二次世界大戦に参戦した。第二次大戦の勝利後にアメリカを待っていたのは、超大国へと成長したソヴィエト連邦だった。冷戦の時代の開始である。全世界に影響力を持つようになったアメリカは、事実上、孤立主義が終焉し、覇権主義への道へとひた走る事になる。