女が階段を上る時
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女が階段を上る時 | |
監督 | 成瀬巳喜男 |
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製作 | 菊島隆三 |
脚本 | 菊島隆三 |
出演者 | 高峰秀子、森雅之、仲代達矢 |
音楽 | 黛敏郎 |
撮影 | 玉井正夫 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1960年 |
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『女が階段を上る時』(おんながかいだんをあがるとき)は1960年に公開された成瀬巳喜男監督による日本の映画。脚本菊島隆三、音楽黛敏郎、衣装高峰秀子。成瀬と高峰によるコラボレート映画の代表作の1つ。
目次 |
[編集] 概要
ストーリーは菊島隆三が手掛けたオリジナル作品で、彼にとっては初プロデュース作品ともなった。銀座のバーを舞台に洗練されたスタイリッシュな空気を横溢する佳作。黛敏郎の手によるジャジーな音楽も都会性を盛り上げている。また、主要人物の衣装考証を主演の高峰が兼任している。
キャストにおいては男優、女優共に成瀬映画に縁の深い名優が結集し、共に華やかな顔ぶれとなった。成瀬映画としても円熟期の傑作として、ファンや批評家の評価は総じて高い。
[編集] あらすじ
女が階段を上がる時、それは女が銀座の夜に花開く時……銀座のバーの雇われマダム、圭子を巡って今宵も男と女の情が入り乱れる。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
[編集] エピソード
- 成瀬はサイレント出身の監督ということもあって、「映画に音楽は不要」というスタンスを終始通していた。そんな成瀬の志向に最も適合した音楽家は斉藤一郎で、彼の映像を邪魔しない抑えた音楽を成瀬は高く評価していた(ただし斉藤のスコアをさらに削ることも多かった)。そんな中で、溝口健二監督「赤線地帯」などで特徴的なメロディーを生み出す黛敏郎の起用は、極めて異質であった。成瀬の黛のスコアへの評価はやはり厳しいものがあったと言われているが、銀座の街に似つかわしい情感的でアーバンなムードを彩る音楽を評価する向きも決して少なくない。
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