天幕駅
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天幕駅(てんまくえき)は、北海道上川郡上川町字天幕鉄道用地に存在した北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線の鉄道駅であったが、周辺が無人地帯となり、利用者皆無となった為、2001年(平成13年)7月1日に廃止された。信号場としての役割が強かったといわれる。
1986年(昭和61年)11月1日以降は停車列車が1往復に減便され、末期には冬季休業にされていた。
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[編集] 廃止時の駅構造
- 1面1線の単式ホームと木造駅舎を持つ無人駅で、駅舎内に男女共用の汲み取り式便所があった。
- かつては交換設備が置かれていたが、廃止間近の時期に合理化の為に2番線が撤去され、廃止当時は線路1本のスルー構造になっていた。
[編集] 駅跡周辺
[編集] 歴史
- 1929年(昭和4年)11月20日 - 開業。
- 1983年(昭和58年)1月10日- CTC化により無人化。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 停車列車を4往復から1往復に減便。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により北海道旅客鉄道に承継。
- 2000年(平成12年)2月 - 交換設備を廃止。
- 2000年(平成12年)7月 - 旧2番線を撤去。
- 2001年(平成13年)2月1日~4月30日 - 営業休止。
- 2001年(平成13年)7月1日 - 廃止。
- 2001年(平成13年)8月上旬 - 信号関係の建物以外の、構内設備が完全に撤去された。
- 2001年(平成13年)9月 - 駅舎跡に記念碑が建立された。
[編集] 現況
駅舎は解体されたが、信号関係の建物は今でも残っている。駅舎があった所にはJR北海道が建立した記念碑が設置された。
[編集] 駅名の由来
石北本線を敷設するための調査を行っていた鉄道建設部長の田辺朔郎(琵琶湖疏水を設計した技術者)が、この付近で天幕三次郎という人に寝食の世話をしてもらったので、感謝の意を込めてこの駅名をつけたといわれている。