大阪市立工芸高等学校
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大阪市立工芸高等学校(おおさかしりつ こうげいこうとうがっこう)は、大阪市阿倍野区にあるデザイン・造形を総合的に学ぶデザイン系5学科(ビジュアルデザイン科、映像デザイン科、プロダクトデザイン科、インテリアデザイン科、建築デザイン科)と美術科で構成される高校である。
大正13年に竣工された本館は19世紀の芸術様式を代表するアール・ヌーヴォーの巨匠ヴァン・デ・ベルデが設計したドイツのワイマール工芸学校(ドイツのデザイン学校「バウハウス」の前身)をモデルとして設計され工芸高校のシンボルとなっている。 また、この本館は平成12年12月12日に大阪市指定有形文化財となった。
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[編集] 沿革
- 大正12年4月1日 大阪市立工芸学校として開校。大阪市立泉尾工業学校を仮校舎とし、修業年限5年各科定員33名の金属工芸科・木材工芸科・図案科を設置する。
- 大正13年10月1日 現在地に校舎竣工、この日を創立記念日と制定。
- 昭和18年4月1日 戦時非常措置により4年制工芸学校に改革。
- 昭和19年4月1日 建築科を設置、工芸図案科を廃科。
- 昭和21年4月1日 5年制工芸学校に復帰、図案科を復活。
- 昭和23年4月1日 学制改革により、大阪市立工芸高等学校として開校、金属工芸科、木材工芸科、図案科、建築科、美術科、美術専攻科(2年制)を設置する。
- 昭和24年4月1日 従来の専門科の他に普通科を設置する。
- 昭和27年3月3日 美術専攻科と普通科を廃科。
- 昭和32年4月1日 写真工芸科を設置する。
- 昭和63年4月1日 図案科をデザイン科に改称。
- 平成5年 ビジュアルデザイン科・映像デザイン科・プロダクトデザイン科・インテリアデザイン科・建築デザイン科を学年進行で新設し、既存の美術科と併せて6学科を有し、現在に至る。
- 平成12年12月12日 本館校舎が大阪市指定有形文化財となる。
[編集] 卒業生(主なOB&OG)
- 時任三郎(俳優 木材工芸科卒)
- 多田かおる(漫画家 図案科(現ビジュアルデザイン科)卒)
- 木村充揮 (ミュージシャン 美術科卒)
- 江川ほーじん (ミュージシャン 木材工芸科 中退)
- 鮫島秀樹 (ミュージシャン 木材工芸科卒)
- 早川良雄(グラフィックデザイナー 図案科卒)
- 木村恒久(グラフィックデザイナー 図案科卒)
- 六田登(漫画家 写真科卒)
- ひうらさとる(漫画家 デザイン科卒)
- PUSHIM(ミュージシャン ビジュアルデザイン科卒)