大谷駅 (滋賀県)
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大谷駅(おおたにえき)は、滋賀県大津市大谷町にある京阪電気鉄道京津線の駅。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅。駅舎(改札口)は浜大津方面行ホーム京都寄りにあり、反対側の京都方面行ホームへは構内踏切で連絡している。
この駅は終日無人化されており、自動券売機は設けられていない。従って乗車時には改札口にある乗車駅証明書を取り、運賃は降車駅で精算することになる。但し自動改札機は設けられているため、スルッとKANSAIは他の駅同様に使用できる。なお、自動改札機は開閉式になっていない。
30パーミルの勾配上(これは日本の大手私鉄では最急勾配に位置するプラットホームである。また日本の鉄道では明知鉄道の野志駅と並び第2位)に位置するためホーム全体が傾斜しており、ベンチは脚の長さが左右で異なるという珍品である。
[編集] のりば
- ■京都市役所前・三条京阪・二条・大阪方面行のりば
- ■浜大津・石山寺・坂本方面行のりば
- ※両ホームとも有効長は4両。のりば番号は設定されていない。
[編集] 駅周辺
地形的には逢坂山トンネルより西(京都府側)だが、滋賀県に属する。
[編集] 歴史
- 1912年(大正元年)8月15日 京津電気軌道古川町(後の東山三条)~札ノ辻(後に廃止)間 開通時に開業。当時は東海道本線大谷駅との乗換駅であった。
- 1921年(大正10年)8月1日 東海道本線の線路移設に伴い国鉄大谷駅廃止。
- 1925年(大正14年)2月1日 会社合併により京阪電気鉄道京津線の駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 会社合併により京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の駅となる。
- 1949年(昭和24年)12月1日 会社分離により、改めて京阪電気鉄道の駅ととなる。
- 1996年(平成8年)11月16日 浜大津寄りに71m移設される。
[編集] その他
大谷駅としては、1880年7月15日に京都駅~大津駅(現在の浜大津駅)開通に際して開業した官設鉄道の駅が最初である。京津電気軌道開業後は乗換駅として機能したが、東海道本線の線路移設に伴い1921年8月1日廃止された。
また国鉄駅のすぐ東側には、日本人がはじめて独力で開削した逢坂山トンネルの西坑口が存在した。