大菩薩峠
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大菩薩峠(だいぼさつとうげ)とは山梨県甲州市(旧塩山市)と北都留郡小菅村の境にある峠。標高1897m。
江戸時代は武蔵国と甲斐国を結ぶ青梅街道の重要な峠として利用されていたが、青梅街道最大の難所でもあった。1878年(明治11年)、柳沢峠の開削によりルートが変更され、現在は柳沢峠にその役目を譲っている。中里介山の未完の大河小説『大菩薩峠』、および1969年に発生した共産主義者同盟赤軍派による大菩薩峠事件(「革命蜂起」のための大規模な軍事訓練を行っていたところを摘発された)で有名である。
大菩薩峠の中には、濃霧が発生する場所があると言われ、そこに迷い込むと脱出が困難になると言われている。