埼玉新都市交通
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埼玉新都市交通株式会社(さいたましんとしこうつうかぶしきがいしゃ)は、埼玉県と東日本旅客鉄道などが出資する第三セクター会社である。埼玉県で新交通システム1路線を運営する。本社所在地は埼玉県北足立郡伊奈町大字小室288。
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[編集] 事業概要
ゴムタイヤ式新交通システムの伊奈線「ニューシャトル」を保有・運営しているほか、各駅備え付けの売店と、東北・上越新幹線の高架下を駐車場として整備し運営する。
経費圧縮のために、ターミナルである大宮駅にのみ駅員を配置、他の駅では売店の店員が改札を行う変わった方法をとる。自動改札機も大宮駅にのみ設置されている。
また、丸山駅は、本社の最寄り駅であるほか、直ぐ横に丸山車両基地がある。
[編集] 会社概要
- 発行株式総数 20万株(額面全額1万円)
- 資本金 20億円
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- その他、伊奈町と金融機関8行
[編集] 歴史
東北、上越の各新幹線の建設に伴い、伊奈町で新幹線建設反対運動が起こった。そこで、地域住民(旧大宮市、上尾市、伊奈町)への見返りとして都市鉄道を建設することとなった。同じく建設反対を訴えた大宮市、浦和市、戸田市住民の見返りとしては、通勤電車を走らせる埼京線を建設したが、普通の鉄道ほどの需要はないと判断し、中量輸送機関として当時、各地で建設されていた新交通システムAGTを導入した。
[編集] 路線
- 伊奈線 大宮駅 - 内宿駅 12.7km
[編集] 保有車両
- 1010系
- 6両編成が9本所属(11~19編成)
- Mc1110 - M'1210 - M1310 - M'1410 - M1510 - Mc1610
- ただし、17~19編成は3・4号車がM1350 - M'1450 となっている。
- この編成の3・4号車は1992年に新製した車両を組み込んでいるため、1990年に新製された50編成と同型として新製されたためである。
- 1050系
- 6両編成が4本所属(50~53編成)
- Mc1150 - M'1250 - M1350 - M'1450 - M1550 - Mc1650
- 50編成は平成2年に全線開通用に新製された。先頭車のMc1150 と Mc1650はクーラーが一台しか搭載されてないため、弱冷房車となっている。51編成以降はクーラーは他の車両同様に2台搭載となった。このため、形式も Mc1151・ Mc1651にそれぞれ変更されている。
- 52・53編成は除雪装置取付だが、装備は冬季のみで、それ以外は取り外して丸山車両基地で保管する。