埋れ木
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埋れ木(うもれぎ、埋木、埋もれ木とも)、別名岩木は、セコイアなどの樹木の幹が火山活動や水中の堆積作用などによって地中に埋もれ、長い年月をかけて圧力を受けたため変成して半ば炭化したもの。亜炭の一種。炭化は表面で著しく、内部は褐色で木理を残す。日本では数千万年前以降の地層に産出。
しばしば亜炭の副産物として得られ、家庭用の燃料とする。木理の美しいものは、埋れ木細工に用いる。日本では仙台の広瀬川で珪化木などとともに産するものが有名で、埋れ木細工は仙台の名産。
世間から見捨てられ忘れ去られてしまった存在を喩えて「埋れ木」と呼ぶことがある。