坂村健
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坂村 健(さかむら けん、1951年7月25日 - )は、日本の情報工学者。東京都出身。慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学工学部卒、同大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。
東京大学大学院情報学環教授。日本が世界に誇るコンピューターアーキテクチャ、TRONの提唱者でプロジェクトリーダー。2001年 、リーナス・トーバルズ、リチャード・ストールマンと共に武田賞受賞。2006年、日本学士院賞受賞。YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長。
携帯電話などに使われる組み込み型OSにおいては、世界的権威である。アメリカ主義一辺倒の日本IT界の中で、孤軍奮闘、独創的なIT社会構築に邁進している。
ユビキタス社会(どこでもコンピューター)という概念を世界的に広めた人物である。技術面にとどまらず、社会構築、経済戦略的な発言も多い。
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[編集] 主な著書
[編集] 単著
- 『コンピュ-タ・アーキテクチャ――電脳建築学』(共立出版, 1984年)
- 『電脳都市――SFと未来コンピュータ』(冬樹社, 1985年)
- 『TRONからの発想』(岩波書店, 1987年)
- 『TRONで変わるコンピュータ』(日本実業出版社, 1987年)
- 『TRONを創る』(共立出版, 1987年)
- 『電脳社会論――TRONの予言』(飛鳥新社, 1988年)
- 『電脳未来論――トロンの世紀』(角川書店, 1989年)
- 『電脳激動――Final frontier』(日刊工業新聞社, 1993年)
- 『コンピュータ いま何がなぜ?』(読売新聞社, 1996年)
- 『コンピュータはどこへ』(岩波書店, 1998年)
- 『痛快!コンピュータ学』(集英社, 1999年/集英社文庫, 2002年)
- 『情報文明の日本モデル――TRONが拓く次世代IT戦略』(PHP研究所[PHP新書], 2001年)
- 『21世紀日本の情報戦略』(岩波書店, 2002年)
- 『ユビキタス・コンピュータ革命――次世代社会の世界標準』(角川書店[角川oneテーマ21], 2002年)
- 『TRON DESIGN 1980-1999』(パーソナルメディア, 2003年)
- 『ユビキタス、TRONに出会う――「どこでもコンピュータ」の時代へ』(NTT出版, 2004年)
- 『グローバルスタンダードと国家戦略』(NTT出版, 2005年)
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『ITRON入門――concepts and implementations』(岩波書店, 1988年)
- 『デジタルミュージアム(電脳博物館)――博物館の未来』(東京大学総合研究博物館, 1997年)
[編集] 共編著
- (鈴木博之)『バーチャルアーキテクチャー――建築における「可能と不可能の差」』(東京大学総合研究博物館, 1997年)
- (蓮實重彦)『デジタル小津安二郎――キャメラマン厚田雄春の視』(東京大学総合研究博物館, 1998年)
[編集] 訳書
- E・I・オ-ガニック, J・A・ヒンズ『インタプリティング計算機――B1700/1800/1900シリ-ズ』(共立出版, 1983年)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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