国道143号
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国道143号（こくどう-ごう）は、長野県松本市から上田市に至る一般国道。
交通の不便だった中信と東信の間を車道で連絡する目的で、長野県道「第二線路」として1887年に建設決定され、1888年着工、1890年に全通した、歴史の古い道路である。1953年5月18日、二級国道143号松本上田線として国道に指定され、1965年4月1日に一般国道となった。
かつては上田－松本間の最短ルートであったが、1976年の国道254号三才山有料道路の開業に伴い、通行量が激減した。 青木村・松本市旧四賀村間では二つの峠越えがあり、この区間ではほとんどが1車線から1.5車線の狭隘路で、大型車は通過できない。また途中には斜面崩壊しやすい脆弱な区間もあり、峠越え区間の根本的整備が見込まれないことから、幹線交通路の役割を終えた道路と言える。
明治時代の建設当初馬車交通を想定したため、急峻な山岳地帯を通過する道路の割には緩勾配に設計されているのが特徴。上田市から青木村までの約10kmは、盆地の緩い斜面を狭い街道がほぼ一直線のルートで進んでいるのも特異である。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 通過市町村
[編集] 主な接続路線
[編集] バイパス
- 築地バイパス
[編集] 有料道路
- なし
[編集] 道の駅
- あおき（小県郡青木村）
[編集] 峠
- 地蔵峠（松本市・東筑摩郡筑北村）
- 青木峠（東筑摩郡筑北村・小県郡青木村）
[編集] トンネル
2か所の峠それぞれに、明治時代の道路開通時に建設されたトンネルが残存している。
青木峠の明通トンネル（全長95m）は、日本の国道において現道として通行可能なトンネルでは最古で、1890年開通。自動車通行を容易とするため1957年（昭和32年）に拡大改築工事をおこなって原形は留めておらず、両側坑口はコンクリートポータルとなっている。
地蔵峠の会吉トンネルは、明通トンネルと同程度の道幅ながら、国道のトンネルとしては珍しい信号による交互通行を行なっている。
[編集] 別名
- 松本街道
