回帰熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
医療情報に関する注意:ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
回帰熱(かいきねつ、relapesing fever)は、シラミまたはダニによって媒介されるスピロヘータを病原体とする感染症の一種。発熱期と無熱期を数回繰り返すことからこの名がつけられた。 悪寒を伴い発熱(~40°C)し、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感、咳嗽を訴える。高熱は3~6日間持続し、突然解熱する。意識障害、痙攣などの脳症状の合併も多く、不整脈を伴う心筋炎、脳出血、肝不全、解熱期の血圧低下、ショックなどが主な死因。 解熱7~10日後に第2回目の発熱発作があり、2~3日持続して解熱する。症状は初回よりも軽度。シラミ媒介性回帰熱での発熱発作は通常2回であるが、ダニ媒介性ではその後も発熱発作を数回~十数回繰り返す。 抗生物質による治療を行うと悪寒戦慄、体温上昇、血圧低下などJarisch-Herxheimer反応を伴うことが多い。
カテゴリ: 感染症 | 医学関連のスタブ項目