呉青山中学校・高等学校
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呉青山中学校・高等学校(くれあおやま ちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、広島県呉市にある共学の中高一貫教育を行う私立中学校・高等学校である。設置者は本校に隣接する清水ヶ丘高等学校 (広島県) も運営する学校法人清水ヶ丘学園。
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[編集] 概要
校訓は創意実行。
在校生の80%以上が国・公立大学へ現役合格することをめざし、(株)鴎州コーポレーションと受験体制で提携している。この提携により、中学入試において奨学金給付の候補となる「鴎州塾模試認定入試」が実施されている。
[編集] 沿革
- 2000年 現在地に呉青山学院中学校を開校。
- 2001年 いわゆる呉青山学院事件の判決を受け呉青山中学校に改称。
- 2004年 呉青山高等学校を開校。
- 2005年 鴎州コーポレーションと提携。高校に医・歯・薬コースを設置。
[編集] 所在地
- 〒737-0023 広島県呉市青山町2-1
[編集] 校名問題(呉青山学院事件)
本校は当初、呉青山学院中学校という校名で開校した。この校名は本校の所在地に由来するが、青山学院大学を運営する学校法人青山学院より学校法人清水ヶ丘学園に対して、この校名は商標権の侵害であるとして名称の使用差し止めなどを求める訴訟を提起された。
2001年7月、東京地方裁判所は清水ヶ丘学園側の「中学校のある地名を示しただけ」という主張を退け、「呉は広島の都市名として全国的に知られているが、広島県に青山という地域があることは知られておらず、名称全体では『青山学院』の部分が特に注意を引く」「青山学院は首都圏を中心に広く知られており、被告の名称は『青山学院と関連がある呉市の中学校』を連想させる」として、清水ヶ丘学園が「青山学院」の文字を含めた学校名を使うことを(中学校名を英語やローマ字で表記することも)禁じる判決を言い渡した。
この判決に対し、清水ヶ丘学園側は即日控訴したが、その後同学園は、校名から「学院」を外し呉青山中学校に変更し、控訴を取り下げた。本校の設立を推進し当時の清水ヶ丘学園理事長であった原田敬二氏は、本件の責任を取り理事長職を辞任した。