古田紹欽
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古田紹欽(ふるた しょうきん、1911年 - 2001年1月31日)は仏教、禅を思想面から研究した日本の仏教学者(文学博士)である。
岐阜県山県郡伊自良村大森(現在の山県市)に生まれる。父の死後に東光寺、後に慈恩寺で生活し、東京大学文学部印度哲学梵文学科に進学する。 卒業後は鈴木大拙に師事し、禅の思想的研究を進め、特に禅僧の問答集である語録の研究に専念した。北海道大学教授、日本大学教授を歴任し、鈴木大拙の死後は財団法人松ヶ岡文庫の文庫長となった。また、出光美術館、日本宗教学会、日本印度学仏教学会の理事を歴任した。
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[編集] 略歴
- 1911年 岐阜県山県市に誕生
- 1936年 東京大学文学部印度哲学梵文学科を卒業
- 北海道大学教授に就任
- 日本大学教授に就任
- 1960年代 松ヶ岡文庫長に就任
- 2001年 示寂
[編集] 受賞歴
- 1975年 紫綬褒章を受章
[編集] 著作リスト
- 『仏教』(春秋社、1955年)
- 『臨済録の思想』(春秋社、1956年)
- 『無門関』(角川書店、1956年)
- 『日本仏教思想史』(角川書店、1960年)
- 『臨済録』(訳注、角川文庫、1962年)
- 『白隠』(二玄社、1962年)
- 『日本仏教思想史の諸問題』(春秋社、1964年)
- 『日常の禅』(実業之日本社、1967年)
- 『仏教と文学』(創文社、1973年)
- 『仏教の社会的機能に関する基礎的研究』(創文社、1977年)
- 『遺偈の書』(毎日新聞社、1981年)
- 『日本禅宗史の流れ』(人文書院、1983年)
- 『仏教とはなにか』(社会思想社、1984年)
- 『風狂反骨の求道者たち』(大蔵出版、1988年)
- 『日本禅宗史の諸問題』(大東出版社、1988年)
- 『仏道入門』(講談社学術文庫、1991年)
- 『仏教の日本的土着』(思文閣出版、1993年)
- 『仏教・その方位と風土』(春秋社、1995年)