六ヶ所村
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六ヶ所村(ろっかしょむら)は、青森県の下北半島太平洋岸に位置する村である。
原子燃料サイクル施設などの原子力施設の他、国家石油備蓄基地やヤマセを利用した風力発電基地等、エネルギー関連施設が集中している。ITER(国際熱核融合実験炉)の建設候補地として誘致を推進していたが、カダラッシュ(フランス)に建設されることが決定した。
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[編集] 地理
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
- 土地に200年程前から伝わる古文書(木村文書)によれば、源頼朝が所有した名馬「生食(いけずき)」の産地と伝えられる。「生食」の産地については、中国地方、宮城県等諸説ある。
- 1889年(明治22年) 町村制施行によって倉内、平沼、鷹架(たかほこ)、尾駮(おぶち)、出戸、泊の六ヶ所(六集落)を統合し、六ヶ所村となる。
[編集] 行政
エネルギー関連施設の存在によって、平成18年度予算においては年間60億円もの村税が納入されるなど税制は豊かである。国、県への依存財源は25%あまり存在するが地方交付税交付金を受けておらず、村の予算規模は周辺同規模の町村の倍以上となっている。このような財政状況を反映して村内に下水道・浄化槽施設、診療所、健康施設が整備されるなどインフラ整備は進んでいる。1995年改定の合併特例法によって惹起された平成の大合併においても周辺市町村との合併には否定的であった。
逆の観点から見れば、エネルギー関連施設に対して批判的な政策を取ることはできない状況に追い込まれているとも言える。
[編集] 村長
- 古川健治(2002年~)
[編集] 経済
伝統的な農業・水産業に加え、数々のエネルギー関連施設を中心としてエネルギー産業の推進を進めている。
[編集] エネルギー産業
[編集] 原子力
- 原子燃料サイクル施設
- 日本原燃本社
- 再処理工場(兼貯蔵施設)(運転試験中)
- ウラン濃縮工場
- MOX燃料加工工場
- 低レベル放射性廃棄物埋設施設
- 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
- ITER建設候補地(誘致には失敗)
[編集] 石油・風力
- むつ小川原国家石油備蓄基地
- 完成: 1985年9月
- 最大備蓄量: 約570万kl(全国で5000万klが目標)
- 現在の備蓄量(2003年3月末): 約492万kl(約9日分)
- 管理者: むつ小川原石油備蓄株式会社
- むつ小川原ウィンドファーム
- 運転開始: 2003年1月
- 設備能力: 33,000 kW(1,500 kW×22基)
- 設置者: エコ・パワー株式会社
[編集] 農業・水産業
農業(特に畜産業)、漁業が盛んである。
[編集] 漁業
- 泊漁港
- 平沼漁港
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
- ヴァーレン市(ドイツ メクレンブルク=フォアポンメルン州)
- 1994年友好都市協定
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 六ヶ所村立泊小学校
- 六ヶ所村立尾駮小学校
- 六ヶ所村立戸鎖小学校
- 六ヶ所村立平沼小学校
- 六ヶ所村立倉内小学校
- 六ヶ所村立中志小学校(廃校)
- 六ヶ所村立千歳平小学校
[編集] 中学校
- 六ヶ所村立泊中学校
- 六ヶ所村立第一中学校
- 六ヶ所村立室ノ久保中学校(廃校)
- 六ヶ所村立千歳中学校
- 六ヶ所村立第二中学校
[編集] 高等学校
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 鉄道路線
村内には鉄道路線は走っていない。
最寄駅
[編集] バス路線
- ※:かつては急行八戸~泊線が運行されていたが、2003年4月30日の運行をもって終了し、翌5月1日に廃止された。
[編集] 道路
[編集] 港湾
- むつ小川原港(重要港湾)
[編集] 出身有名人
- 林あさ美(演歌歌手)
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 外部リンク
- 六ヶ所村の公式サイト
- 六ヶ所村例規集
- むつ小川原ウィンドファーム(エコ・パワ−株式会社)