公式試合安定開催基金
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公式試合安定開催基金(こうしきしあいあんていかいさいききん)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が2005年度から制度化した基金制度のことである。
これは特にJ2を主とした地方都市のクラブに顕著な慢性的な赤字経営のチームの支援する目的で、Jリーグ参加各チームから基金を供給し、審議をした上で対象となるチームに運営資金を提供することを目指している。
第1号の適用はザスパ草津で、スタジアムの使用料滞納や、草津町にある本白根第3グランドでの試合で使用したスタンドを本来の買取ではなくレンタルで済ませるなど、当時の社長であった賢持宏昭氏による放漫な経営体制から経営が悪化していることを踏まえ、ザスパに対し5000万円を融資し、まず2006年3月をメドに1000万円を、それ以後も2008年1月までをメドに分割して返済することにしている。
Jリーグの鈴木昌チェアマンによると、この基金適用は「あくまでも2005年度の残り試合を開催するために必要な処置」と説明し、「今後再建できなければ(即ち基金返済が出来なければ)除名(下部リーグへの降格など)もありえる」としている。