伝説の教師
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伝説の教師(でんせつのきょうし)は、2000年4月15日から6月24日まで、毎週土曜21:00-21:54に日本テレビ系で放送されていたテレビドラマである。ただし、最終回は30分拡大で21:00~22:24までの放送。全11話。ダウンタウン松本人志のドラマ初主演作である。
最終回には「サプライズゲスト」として浜田雅功と木村拓哉が出演した。
目次 |
[編集] ストーリー
私立新宿十二社学園2年D組担任の風間大輔は、仕事に対する情熱を失い、生徒に対しても自分に迷惑がかからなければなにをしてもかまわないという別名サラリーマン教師の名を持つ男だった。そんな彼はある日、突然副担任に降格させられてしまう。彼の無関心さが祟ってか、担当クラスの成績はがた落ち、クラブの退部者も増えてしまい、上司の彼に対する評価がさがってしまったせいだ。こみあげる怒りをトイレで一人吐露する風間だったが、そこで一人の男と出会う。坊主頭に関西弁をしゃべるその男は、風間に『人間は学力だけやないなぁ』といい、ひどく面白そうに風間を見た。風間は男を不審者と思い、職員室にまで引っ張っていくが、なんと男は風間の代わりに担任となった伝説の教師、南波次郎だったのだ。破天荒かつ短気、暴力も辞さず、なぜか借金まみれの南波に激しく抵抗する風間だったが・・・・・・。
[編集] キャスト
- 主人公。大阪府出身、36歳。50の学校を渡り歩いた名物教師で、「常識」という言葉や、かんに触る言葉を聴くとキレ、挙句の果てには暴力を振るうこともある。本名は木下 次郎(きのした じろう)であり、教員免許は持っておらず、浅井龍次(南波次郎)の教員免許を借りて教鞭を執っていた。荒れ果てた2年D組を更生させるために池内怜子が連れてきた。
- 南波次郎の同僚。27歳、女好きでかなりモテる。また、サラリーマン教師という渾名を持つ。2年D組の担任だったが、南波次郎が来た事により副担任に降格した。教師になりたての頃は実は熱血教師であったが、以前務めていた学校で生徒に体罰を加えた事によりクビになって以来、生徒に干渉するのを止めた。
- 神宮寺絹香:永作博美
- スクールカウンセラー。理事長・池内怜子の娘である。弟を病気で亡くした過去を持つ。
- 小森美弥:畑野浩子(現在は畑野ひろ子の名前で活動中)
- 永野武史:梶原善
- 篠原亮子:中村綾
- 田辺千代子:石井苗子
- 安原哲也:南方英二(チャンバラトリオ)
- 岡村公平:益岡徹
- 池内怜子:夏木マリ
- 私立十二社学園の理事長。2年D組にふりかかる問題を南波が解決できなければクビにするという条件で、南波を招聘。
- 浅井龍次:竹中直人(友情出演)
- 南波次郎(木下次郎)(松本人志)の祖母が浅井に多額の借金をしていたため孫である南波(木下)に借金返済を要求している人物。実は彼こそが本物の「伝説の教師、南波次郎」であった。何故「浅井龍次」という通称を使い「南波次郎」という本名を知ってる筈の南波(木下)にも通称で呼ばせていたのかは不明。
[編集] 生徒
- 沙村浩輝:石垣佑磨(9話のみ)
- 金沢遥香:大谷みつほ(現在は本名の大谷允保で活動中)
- 畑山:屋良朝幸(現役ジャニーズJr./Musical Academy(MA))
- 進藤真利:米花剛史(現役ジャニーズJr./Musical Academy(MA))
- 森田真一:忍成修吾
- 野村哲也:松沢蓮
- 森田ちえみ:椎名法子
- 宮本迅:高野八誠
- 田中功一:原功一
- 町田小夜子:橘実里
- 河村悠里:黒澤優
- 楢崎サトル:丹直樹
- 冴子:北川弘美
- 鮫島巧
- 由香里:鮎川なおみ
[編集] ゲスト
- 金沢久美(金沢遥香の母):田島令子
- 勝村:平泉成
- 佐々木(十二社学園の教師):阿南健治
- 森田恵美(森田ちえみの母):円城寺あや
- 中華料理屋の主人:北村総一朗
- 漫画喫茶の客:木村祐一
- 山村銀子(進藤真利の母):市毛良枝
- 沙村明広(沙村浩輝の父):清水紘治
- 高部史郎(十二社学園の卒業生で風間の教え子。20歳の誕生日にテロリスト容疑で逮捕):松山幸次
- クリーニング屋:河原さぶ
- 北山恵文(2年D組の新任教師、南波の後任の担任):浜田雅功
- 水谷庸司(2年D組の新任教師、風間の後任の副担任):木村拓哉
- 風間大輔の彼女
[編集] 南波の語録
- 「常識…? その常識ゆうモンは…一体誰が決めたんじゃコラー!」
- 「フンコロガシにフンを転がしなさいと強制させたところで、そいつはもうフンコロガシやなく、フンコロガサセラレや」
- 「僕なんか射的屋のおっさん倒して家に持って帰ったことあるからね」
- 「中途半端な正義が一番の悪ちゃうんか」
- 「千飛んで十二指腸潰瘍やねん」
- 「色とりどりのカーディガンのなにがあかんねん」
- 「そんなことでお前は俺のライフラインをストップしたんかコラァ。何やと、他の男に走って行ってもうたのが気に入らんちゅうのか? 当たり前じゃ、お前なんぞ捨てて行くわアホ。」
- 「頭が割れるように痛いねん。というかもう割れてんねん」
- 「ホンマに愛のあるセックスやったらコンドーム付けるなんておかしいやろ」
- 「ええ加減にせえ、大人をなめるなよ、12時になりゃお前は少年Aやなく「高部史郎」っちゅう名前でニュースになって恥かけるからなあ、それまで延ばしたるで」
- 「何かひとつでも学びたいという意志があるんやったら、そこがどこであろうと学校になるんちゃうんかい」
- 「人間に許された唯一の特権は笑うことや。笑いながら生きるということが人間としての証なんや。無免許運転しようがセックスしようがそれはお前の勝手やけどな、笑いながらやれへんかったら何の意味もないんじゃ。笑いながら死ぬか、笑わんと死ぬか、お前が決めたらええ」
- 「少年法言うのはそういう意味なんじゃい。それとも何かい半人前のお前が人を刺したら相手の痛みも半分で済む言うことかコラァ。何とかぬかしてみい。」
- 「そんなら俺が半人前のお前を殺しても人殺しにならんよわな。半殺しってことになるやな?!」
- 「変態でええやないか! これがおまえのホンマの姿や。みんなに見てもらえや!」
- 「何が学園のホープじゃ。何が優等生や。このブルマー泥棒が」
- 「人間、本気でやらななぁ、何一つ変われへんのや。変われへんのや!」
- 「相手の欠点10個言うて、それでも一緒に酒飲んでくれたらホンマの友達や」
- 「ボケアホカス!ボケアホカス!そしてボケアホカス!!」
- 「お楽しみはこれからや!!」
[編集] スタッフ
- 助監督:近藤一彦
- 記録:初山澄乃
- 製作担当:松岡利光
- 製作主任:古郡真也
- 増子美和
[編集] 主題歌
- 『青春』(THE HIGH-LOWS)
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「出現!! キレる教師」(2000年4月15日) 26.1%
- 第2話 「女子高生拉致監禁!! ベストフレンドの条件」(2000年4月22日) 20.1%
- 第3話 「学級裁判開始!! チカン教師は有罪?無罪?」(2000年4月29日) 17.4%
- 第4話 「イジメのすすめ 死への秒読み始まる!!」(2000年5月6日) 18.5%
- 第5話 「愛のコンドーム!! 恋愛中毒生徒の妊娠!?」(2000年5月13日) 18.9%
- 第6話 「カンニングして何が悪い!? 下着泥棒の秘密」(2000年5月20日) 17.6%
- 第7話 「タダ食い大作戦!学食美人母・涙の献立」(2000年5月27日) 18.4%
- 第8話 「少女の命燃えつきて・・・教師漫才最後の贈物」(2000年6月3日) 15.9%
- 第9話 「恐怖の転校生! 美少年が教師風間を殺す!」(2000年6月10日) 16.9%
- 第10話 「顔のない17才爆破予告!! 2年D組監禁事件」(2000年6月17日) 17.5%
- 最終回 「最後の授業・・・落ちこぼれ無免許教師の秘密が遂に!? 今世紀最後のキャスト登場!!」(2000年6月24日) 21.4%(84分)
- 平均視聴率・・・19.1%
[編集] 関連書籍
- 伝説の教師(著:松本人志) ISBN 4847013506
[編集] 備考
舞台となった「私立新宿十二社学園(しりつ・しんじゅくじゅうにそうがくえん)」のモデルとなったのは、埼玉県加須市にある平成国際大学である。
松本が原案でも関わっており、台本が土壇場で書き換えられる事がザラで、出演していた夏木マリが後に「松本がスタジオ入りする前と後では台本がまるで違う物になっていた」と「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」で語った。
オープニングは、松本がハンマーで毎回異なるものを叩き壊すというものだった。なお、最終回で松本の目の前にあったのは中居だったが、これまでとは異なり殴らなかった。
[編集] 関連項目
日本テレビ 土曜グランド劇場 | ||
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前番組 | 伝説の教師 (2000.4.15 - 2000.6.24) |
次番組 |
バーチャルガール (2000.1.15 - 2000.3.11) |
フードファイト (2000.7.1 - 2000.9.16) |