伊上勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊上勝(いがみ まさる、1931年7月14日-1991年11月16日)は、日本の脚本家。群馬県出身。本名は井上正喜(いのうえ まさき)。脚本家の井上敏樹は実子。
[編集] 来歴・人物
宣弘社に勤めていた1958年、『遊星王子』で原作・脚本を務めてデビュー。以降、子供向け特撮ドラマを中心に、非常に多数の作品を手がけ、現在の特撮番組のフォーマットを作った人物として知られる。特に、全話で脚本を務めた『仮面の忍者赤影』と、空前の大ヒットを記録した『仮面ライダー』に始まる仮面ライダーシリーズは、代表作として挙げられる。また、関わった番組の大半で番組主題歌・挿入歌の作詞も手がけている。
「調子のいいときならば、30分ものの脚本を3時間で書き上げる」という速筆・多作ぶりが有名であり、1960~70年代のヒーロー番組全盛期には、ほぼ毎日のように伊上が関わった作品が放送される状態だったと言われる。また、豪快な人となりでも知られ、阿部征司プロデューサーの原稿の催促をあの手この手で逃げ回っていたなどの逸話も多く残っている。1991年11月16日死去。享年60。
[編集] 主な脚本作品
- 遊星王子
- 快傑ハリマオ
- 隠密剣士
- 怪人四十面相
- 仮面の忍者赤影
- 悪魔くん
- ジャイアントロボ
- 七つの顔の男
- 河童の三平妖怪大作戦
- 特命捜査室
- 光速エスパー
- 仮面ライダー
- 妖術武芸帳
- ガッツジュン
- 帰ってきたウルトラマン
- 超人バロム・1
- 変身忍者 嵐
- 人造人間キカイダー
- 仮面ライダーV3
- イナズマン
- ロボット刑事
- スーパーロボット レッドバロン
- 仮面ライダーX
- 仮面ライダーアマゾン
- 仮面ライダーストロンガー
- アクマイザー3
- 忍者キャプター
- 超神ビビューン
- 冒険ファミリー ここは惑星0番地
- 大鉄人17
- 宇宙からのメッセージ・銀河大戦
- サイボーグ009
- 闘え!ドラゴン
- 燃えろ!アタック
- 仮面ライダー (スカイライダー)
- 仮面ライダースーパー1
- 水戸黄門
- がんばれ!レッドビッキーズ