代理戦争
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代理戦争(だいりせんそう)は冷戦時代、アメリカとソビエト連邦は強大な核兵器を保有し、直接交戦すると共倒れが予想されたことから、それぞれが支援する国や勢力に核兵器以外の武器援助を行い、その結果発生した戦争を意味するとされる。 しかし、現実には、代理戦争というものは存在せず、小国同士が戦争を開始するに当たって、自国が有利になるよう大国を誘引する逆代理が行われたと考えるほうが自然である。 また、ごく稀だが大東亜戦争をさすこともある。
[編集] 代理戦争とされる戦争
- アメリカが直接介入
- ソ連が直接介入
- 双方が傀儡を支援
- 一方が傀儡を支援
アメリカとソ連が直接戦争の危機に陥った事件がキューバ危機である。
[編集] 社会主義国同士の代理戦争
カンボジア内戦は、1・中国が支援する共産勢力クメール・ルージュとアメリカの傀儡政権との代理戦争、2・クメール・ルージュ掃討のためにソ連の支援するベトナムが侵攻した、中国とソ連の代理戦争という特徴的な2面性を持つ。内戦はカンボジアにベトナムの傀儡政権が成立して終わった。
オガデン戦争ではソマリアがソ連・キューバに支援されたエチオピアに戦争を仕掛け、敗北した。
[編集] 関連項目
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