上顎中切歯
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上顎歯 | |
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上顎中切歯 | |
赤色は上顎中切歯と上顎乳中切歯 |
上顎中切歯(じょうがくちゅうせっし、maxillary central incisor)は上顎歯列で正中線の両側に並ぶ歯の事。正中から一番目にあることから上顎1番とも言う。切歯の中で最も大きい。近心側隣接歯は反対側の上顎中切歯、遠心側隣接歯は上顎側切歯、対合歯は下顎中切歯と下顎側切歯である。歯冠が完成するのは四~五歳時で、七~八歳で萌出、歯根完成は九~十歳の時である。
目次 |
[編集] 歯冠
[編集] 唇側面
U字型、ほぼ左右対称。切縁部と歯頸部を比較すると歯頸部の方がわずかに狭い。隅角徴は確認できる。切縁から歯頸部に向けて歯冠部の2/3程度を近心唇側面溝と遠心唇側面溝という浅い二つの溝が走り、これで三分された部位には、近心唇側面隆線、中央唇側面隆線、遠心唇側面隆線が起こる。
[編集] 舌側面
舌側面は唇側面より歯頸部で狭まっているため、三角形型である。切縁2/3で凹面であり、周縁の隆起部を、近心側を近心辺縁隆線、遠心側を遠心辺縁隆線といい、中央の陥没部を舌側面窩という。黄色人種はシャベル型切歯が多い。舌側面窩にも唇側面と同様に、近心舌側面溝と遠心舌側面溝があり、この二つの溝により三つに分けられた近心舌側面隆線、中央舌側面隆線、遠心舌側面隆線が確認できる。しかしこれらは唇側側に比べると発育が悪い。両辺縁隆線は歯頸部で合流し、基底結節となる。基底結節から切縁に向け、数本の棘突起が見える。盲孔は上顎側切歯と比べ少ないが、存在することもある。また、まれに切歯結節が見られることもある。
[編集] 隣接面
隣接面は細長い三角形。隣接歯との接触点は切縁近くの中央部。わずかにふくらんでいる。
[編集] 切縁
切縁は近心側がわずかに高い。最大豊隆部は近心よりで彎曲徴が確認できる。
[編集] 歯根
単根歯であり、円錐形と三角錐の中間。唇側面、近心舌側面、遠心舌側面が確認できる。歯根徴が確認できない場合もある。
[編集] 歯髄腔
歯髄腔は歯の外形と類似した形態を取るが、第二象牙質の形成のため、年を取るにつれ縮小する。根管は円形に近い。単純根管が多く、側枝や分岐根管になることは少ない。
[編集] 関連項目
- 歯/象牙質/セメント質/エナメル質/歯髄/歯根/成長線/骨
- 歯周組織/歯肉/歯肉溝/歯槽骨
- 齲蝕/歯周疾患
- 歯科学/歯科/細菌学(口腔細菌学)/解剖学(口腔解剖学)/病理学(口腔病理学)/医学
- 歯科医師/医師/歯科衛生士/歯科技工士
- 歯学部
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