歯科技工士
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歯科技工士(しかぎこうし、英Dental Technician)は、歯科医師が作成した指示書を元に義歯(入れ歯)や補綴物(差し歯・銀歯)などの製作・加工を行う医療系技術専門職。 昨今の歯科医療の向上と医業の分業化に伴い、非常に高度な精密技工技術と審美感覚が求められている。 歯科技工士法に基づく厚生労働大臣免許の国家資格であり業務独占資格であるため、歯科医師もしくは歯科技工士以外が歯科技工業務を行うことは法律で禁止されている。
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[編集] 名称
英称は、Dental Technicianだが、アメリカとイギリスでは若干、表記が違う。アメリカでは、Certificated Dental Technician(CDT)だが、イギリスではRegistered Dental Technician(RDT)である。
[編集] 国家試験
日程および試験問題は都道府県により異なる
- 学説試験
- 実地試験
- 歯冠彫刻(必修)
- 全部床義歯の人工歯排列と歯肉形成(必修)
- 歯冠修復物のワックス形成、部分床義歯の維持装置・連結装置製作など(都道府県により行わない年度もある)
- 受験資格
- 1.文部科学大臣、厚生労働大臣の指定した歯科技工士学校・養成所を卒業又は、卒業予定の者。
- 2.外国の歯科技工学校卒業又は、免許を得た者で1.と同等以上と認定された者。
- 3.歯科医師国家試験又は歯科医師国家試験予備試験を受験することができる者。
参考文献;厚生労働省
[編集] その他
日本の大学では広島大学が唯一、歯科技工士を養成するコースを設けている(歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻)。