上野俊哉
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上野 俊哉 (うえの としや、1962年 - ) は、批評家、和光大学教授。専攻は、文化研究、メディア研究。
宮城県仙台市生まれ。和光大学人文学部人間関係学科卒業。在学中は岸田秀、安永寿延らの講筵に連なった。同時期の教壇には粉川哲夫が立っていた。中央大学大学院法学研究科で、ジャン=ジャック・ルソーの政治思想を研究、その後博士課程を中退。武蔵野美術大学、和光大学非常勤講師、中部大学助教授を経て和光大学表現学部教授。
カルチュラル・スタディーズの論客として知られる。自由メディアや音楽などのサブカルチャーを通して社会文化を論じる。また、『紅のメタルスーツ――アニメという戦場』(紀伊國屋書店)などで、ポップ、アニメ、テクノなどサブカルチャーについても語る。歯に衣着せぬ文体で、東浩紀ら論敵を名指しで辛らつに批判する。オタクなど文脈を語らない意見にも批判を強くする。読者は広範囲に及ぶ。日本語のネット上でのアクティヴィティは極めて低いが、英語圏のMLやブログには投稿や発言が見られる。
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[編集] 著作
[編集] 単著
- 『音楽都市のパラジット――共振する思考』(洋泉社, 1990年)
- 『思考するヴィークル――クルマ/速度/都市』(洋泉社, 1992年)
- 『シチュアシオン――ポップの政治学』(作品社, 1996年)
- 『人工自然論――サイボーグ政治学に向けて』(勁草書房, 1996年)
- 『紅のメタルスーツ――アニメという戦場』(紀伊國屋書店, 1998年)
- 『ディアスポラの思考』(筑摩書房, 1999年)
- 『アーバン・トライバル・スタディーズ――パーティ、クラブ文化の社会学』(月曜社, 2005年)
[編集] 共著
- (市田良彦・丹生谷貴志)『ワードマップ・戦争――思想・歴史・想像力』(新曜社, 1989年)
- (粉川哲夫・武邑光裕・今福龍太・大島洋)『ポスト・メディア論』(洋泉社, 1992年)
- (毛利嘉孝)『カルチュラル・スタディーズ入門』(筑摩書房[ちくま新書], 2000年)
- (毛利嘉孝)『実践カルチュラル・スタディーズ』(筑摩書房[ちくま新書], 2002年)
- (富野由悠季・大塚英志・ササキバラ・ゴウ)『戦争と平和』(徳間書店, 2002年)
[編集] 編著
- 『響像都市の地政学』(青弓社, 1990年)
[編集] 訳書
- ソル・ユーリック『メタトロン――情報の天使』(晶文社, 1992年)
ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック――近代性と二重意識』(毛利嘉孝、鈴木慎一郎との共訳,月曜社,2006年)
カテゴリ: カルチュラル・スタディーズ | 日本の評論家 | 1962年生