三井芦別鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三井芦別鉄道(みついあしべつてつどう)は、北海道芦別市にあった芦別駅と頼城駅を結んでいた鉄道路線。
昭和15年(1940年)12月開業の三井鉱山芦別専用鉄道(芦別~西芦別・後の三井芦別)が、その後延長され昭和24年(1949年)1月に三井鉱山株式会社芦別鉄道(芦別~頼城間)として地方鉄道に改組・開業した。専用鉄道時代は滝川機関区の機関車が入線し石炭輸送に当たったが、地方鉄道化により機関車が増備された。昭和33年(1958年)1月には気動車3両が導入され旅客輸送の近代化が図られ、また炭鉱の合理化に伴い鉄道部門は昭和35年(1960年)10月に三井芦別鉄道株式会社として分離・独立した。昭和39年(1964年)11月には貨物部門の輸送力増強のために国鉄DD13形と同等の社形DLが導入された。一方旅客部門は炭鉱合理化に伴う沿線人口の減少、並行バス路線の充実により昭和47年(1972年)5月末に運行を取り止めた。残った石炭輸送も三井芦別炭鉱(平成4年9月閉山)の合理化に伴い平成元年(1989年)3月に廃止された。
目次 |
[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
専用鉄道時代には滝川機関区の蒸気機関車が石炭列車と便乗扱いの客車の運行に当たった。地方鉄道化後は混合列車が主体となったが、気動車導入により最盛期には女性車掌が乗務し一日20数往復した。末期は数往復の貨物列車が運行されていた。
[編集] 歴史
- 1940年11月25日 三井鉱山専用鉄道 芦別~西芦別(のちの三井芦別)間4.1km開業。
- 1945年12月 三井鉱山専用鉄道 西芦別~頼城間5.5km開業。
- 1949年1月20日 三井鉱山芦別鉄道として地方鉄道に改組。
- 1958年1月 気動車3両を導入し客貨分離を図る。
- 1960年10月1日 三井鉱山専用鉄道が三井芦別鉄道に譲渡される。
- 1964年11月 50tディーゼル機関車導入。
- 1972年6月1日 旅客輸送廃止。気動車全廃。
- 1989年3月26日 芦別~頼城間地方鉄道営業廃止。
[編集] 駅一覧
芦別駅 - 高校通駅 - 山の手町駅 - 三井芦別駅 - 入山駅 - 中の丘駅 - 幸町駅 - 緑泉駅 - 西町アパート前駅 - 芦の湯前駅 - 頼城駅 - 玉川町駅
[編集] 接続路線
- 芦別駅:根室本線
[編集] 関連項目
カテゴリ: 北海道の鉄道路線 | 廃線 | 鉱山 | 鉄道関連のスタブ項目