一戸剛
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一戸 剛(いちのへ つよし、1976年6月7日 - )は、青森県野辺地町生まれのアインズ所属のスキー選手。
野辺地若葉小学校4年生からクロスカントリースキーを始め、野辺地中学校3年から複合をやり、青森県立弘前工業高等学校2年は複合で全国高校総体3位になった実力。早稲田大学卒。
ノルディック複合で2002年ソルトレイク五輪での活躍も期待されたが、「100メートル走っただけで腹が痛くなる。貧血で頭がフラフラする」という潰瘍性大腸炎という難病(原因不明で国の特定疾患)を患い医師から引退勧告を受ける。
しかし、クロスカントリーを含み、体への負担の大きい複合からスペシャルジャンプへの転向を決意し見事復活。
全日本選手権ジャンプで公式戦初優勝、以後頭角を現し、HTBカップ、コンチネンタルカップ、UHB杯ジャンプ、札幌五輪記念国際ジャンプで優勝。
2004-2005シーズン、FISワールドカップジャンプの国際大会の招待選手にも選ばれた。
2006 トリノオリンピック代表。
2006-2007シーズンを目前に控え、2007年ノルディック世界選手権札幌大会を記念して行われた伊藤杯サマージャンプファイナル大会(2006/10/22、大倉山)で同じトリノ五輪代表組の葛西(3位)、伊東(4位)、岡部(6位)各選手を抑え、堂々の優勝。1本目で最長不倒の134mをマーク。