ヴォルクタ
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ヴォルクタ(Воркута, Vorkuta)はロシア連邦コミ共和国北部の都市。人口は82,000人(2005年)。ヴォルクタ川に面する。コミ共和国の首都スィクティフカルから904km。
1932年にこの地に強制労働収容所がつくられ、囚人はこの地に豊富に産出する石炭の採掘に従事した。1941年に、ヴォルクタを通る、コノシャ・コトラス間の鉄道が開通した。1943年11月26日に都市として登録された。
ヴォルクタの強制労働収容所は、旧ソヴィエト連邦のヨーロッパ側では最大のもので、コトラスやペチョラ、イジュマ(現在のソスノゴルスク)などにあった収容所もここから管理されていた。
1953年に大規模な囚人の蜂起が発生したが、赤軍と内務人民委員部によって鎮圧された。ソヴィエト連邦内の強制労働収容所の多くは1950年代に廃止されたが、ヴォルクタの収容所の一部は1980年代まで機能していたと報告されている。炭鉱は採算の悪化で21世紀初めに閉鎖された。