ヴァディム・カラシコフ
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ヴァディム・カラシコフ(Vadim Karassikov)は1972年ロシアのエカテリンブルク生まれの作曲家。
[編集] 略歴
エディソン・デニソフに師事した最後の世代に属する。新しい複雑性譲りの非常に緻密な書法と、ヴァンデルヴァイザー楽派の間接的な影響下による極限の弱音(pppppppppp!!)を駆使する作風で、物議を醸している。2003年のドナウエッシンゲン音楽祭ではオープニングコンサートとして彼の新曲Beyond the Boundary of Silenceが取り上げられたが、ほとんどなにも聞こえない状態のまま、ビデオカメラで大写しにされた奏者3人が楽譜と格闘している姿を30分も聞かされ(見させられ)続けた聴衆はあまりのショックに呆然とし、拍手はおろかブーイングすらも全く出ずにどよめくという大スキャンダルとなった。
この作曲家も恐らくニュー・ロシア・アヴァンギャルドの一翼をになう貴重な人材として、評価が確立される可能性がある。楽譜はベーレンライター社から出版されている。
[編集] エピソード
彼の使う極限の弱音は当然母国ロシアから近隣東欧諸国の間で有名であり、後輩作曲家たちからは「あー、彼の使うテンピアノ(ten pianos)ね」と俗称されている。