ワスプ級強襲揚陸艦
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ワスプ級強襲揚陸艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | 強襲揚陸艦 |
艦名 | 歴代空母及び古戦場。 |
前級 | タラワ級強襲揚陸艦 |
次級 | |
性能諸元 | |
排水量 | 満載:40,650t |
全長 | 257.3m |
全幅 | 42.7m |
吃水 | |
機関 | 蒸気タービン 2基2軸(8番艦はガスタービン)70,000shp |
最大速力 | 22ノット |
航続距離 | |
乗員 | 約1,100名 他に海兵隊員約2,000名 |
武装 | シースパロー短距離艦対空ミサイル2基 RAMミサイル2基 ファランクスCIWS 25mm単装機銃、12.7mm機銃 |
搭載機 | 各種ヘリコプター30機 (最大42機) ハリアー6~8機 (最大20機) |
ワスプ級強襲揚陸艦(-きゅうきょうしゅうようりくかん、Wasp class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦。4万トンを越える大型艦であり、1989年に一番艦ワスプの就役以降、2006年現在までに7隻が就役、8番艦が建造中である。
[編集] 概要
世界最大の揚陸艦であり、タラワ級強襲揚陸艦の拡大強化型として建造された。タラワ級と同じく、それまでの貨物揚陸艦(LKA)、ドック型揚陸艦(LPD)、ヘリコプター揚陸艦(LPH)、揚陸指揮艦(LCC)の各艦の機能を併せ持つものとして設計されている。
そのため、全通甲板を装備しているほか、艦の後部にはウェルドックがある。艦橋構造物は、艦の右舷中央部にあり、甲板形状は長方形で、アングルドデッキではない。舷側エレベータが左舷中央部と、右舷後部に一基ずつ、飛行甲板より突出して取り付けられている。
海兵隊員は約2,000名(一個大隊)を輸送でき、戦時には上陸用にLCAC三隻、AH-1W、CH-47、CH-53Eなど各種ヘリコプター最大42機かヘリコプター最大30機およびAV-8B6~8機に、M1戦車5輛をはじめM2歩兵戦闘車、AAV7水陸両用車、ハンヴィー、ピラーニャ装甲車25輛、M198自走砲8輛、各種トラック68輛、補給車10輛及び支援車輛数輛の搭載が可能。
なお、地上支援・制海を重視する場合は、ハリアーを最大20機とSH-60対潜ヘリコプター6機を組み合わせて搭載することができる。
[編集] 同型艦
- ワスプ (USS Wasp, LHD-1) - 1989年7月就役
- エセックス (USS Essex, LHD-2) - 1992年10月就役
- キアサージ (USS Kearsarge, LHD-3) - 1993年10月就役
- ボクサー (USS Boxer, LHD-4) - 1995年2月就役
- バターン (USS Bataan, LHD-5) - 1997年9月就役
- ボノム・リシャール (USS Bonhomme Richard, LHD-6) - 1998年8月就役
- イオー・ジマ (USS Iwo Jima, LHD-7) - 2001年6月就役
- マキン・アイランド (USS Makin Island, LHD-8) - 建造中