ワイヤーアクション
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ワイヤーアクションとは、俳優やスタントマンが2~4本程度のワイヤーロープによって吊られた状態で演技をする、映画や舞台ドラマの特殊撮影の一種。
[編集] 概要
俳優やスタントマンの身体にハーネスを装着し、カラビナなどでワイヤーロープを取り付ける。そのロープをリフターまたはトラベラーと呼ばれるスタッフが人力で引く事で、空中に飛び(フライング)、回転する等といったアクション・シーンの撮影が可能になる。又、攻撃を受けた者が後方へ勢い良く飛ぶ、超人的な跳躍をするなどのアクションは、ワイヤーの他にショック・ロープと言う、主にバンジージャンプに使われるロープが併用される。
元々は、香港映画で武侠小説の世界における軽功などを表現するために盛んに使われ、発展してきた技術だったが、1999年にハリウッド映画『マトリックス』がこの技術を用いて成功した事によって注目を集め、日本でも盛んに使われるようになった。画面にワイヤーが見えないのは、ワイヤー消しと呼ばれるデジタル合成作業によって消されているためである。
元祖は日本伝統芸能である歌舞伎の「宙乗り」であり、世界最初のワイヤーアクションは円谷英二監修であり、“無責任”シリーズの第四弾であり、クレイジーキャッツ結成10周年記念でもあった映画「大冒険」と言われている。
[編集] ワイヤーアクションの代表作品
- 『グリーン・デスティニー(原題:臥虎蔵龍)』(2000年・中国/アメリカ合作)
- 『チャーリーズ・エンジェル』(2000年・アメリカ)
- 『マトリックス』(1999年・アメリカ)
- 『ピーターパン』(ミュージカル)