レジー・ジャクソン

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レジー・ジャクソン（Reginald Martinez "Reggie" Jackson, 1946年 5月18日 - ）はアメリカ・メジャーリーグで活躍した外野手。ペンシルバニア州出身。父親はニグロリーグでプレーした。

1966年にカンザスシティ・アスレチックス(現在のオークランド・アスレチックス)よりドラフト指名を受け入団。1968年のシーズンからレギュラーに定着し、1972年から1974年にかけてのアスレチックスの3年連続ワールドシリーズ制覇に貢献。1973年にはシーズンMVPとワールドシリーズMVPを獲得した。

1976年はボルチモア・オリオールズでプレー、1977年にニューヨーク・ヤンキースに移籍、ここでも1977年、1978年のワールドシリーズ制覇を経験したが、真骨頂は1977年のワールドシリーズ第6戦。ジャクソンは3打席連続本塁打、それもすべて初球打ちという離れ業で、ヤンキースに久々のワールドチャンピオンをもたらし、名実ともにミスター・オクトーバー(Mr. October)の称号を得た。

1982年、カリフォルニア・エンゼルス(現在のアナハイム・エンゼルス)に移籍、そして現役最後のシーズンとなった1987年は、古巣アスレチックスでプレーした。

通算本塁打563本、1702打点とスラッガーとして文句のない実績であったが、三振も多く、通算の三振数は2597で、これは今もメジャーリーグ歴代1位である。

1993年に野球殿堂入りを果たし、まず同年にヤンキースで自身の背番号44を、続いて2003年にアスレチックスでの背番号9を永久欠番に指定された。現在は、ヤンキースで特別アドバイザーを務めており、春のスプリング・キャンプで松井秀喜らにアドバイスをするなど、後進の指導を行っている。

[編集] 通算成績

試合:2820
打数:9864
安打:2584
二塁打:463
三塁打:49
本塁打:563
得点:1551
打点:1702
盗塁:228
三振:2597
塁打:4834
犠打:13
犠飛:68
四球:1375
敬遠:164
死球:96
ゴロ併殺:183
打率: .262
出塁率: .356
長打率: .490

[編集] 獲得タイトル・記録

アメリカンリーグ MVP：1回、1973年
ワールドシリーズ MVP:2回、1973年、1977年
最多本塁打:4回、1973年(32本)、1975年(36)、1980年(41)、1982年(39)
最多打点:1回、1回、1973年(117打点)
オールスターゲーム出場:14回、1969年、1971年-1975年、1977年-1984年

[編集] 年度別打撃成績

年度	チーム	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	四球	三振	打率	出塁率	長打率
1967	KCA	35	118	13	21	4	4	1	6	1	10	46	.178	.269	.305
1968	OAK	154	553	82	138	13	6	29	74	14	50	171	.250	.316	.452
1969	OAK	152	549	123	151	36	3	47	118	13	114	142	.275	.410	.608
1970	OAK	149	426	57	101	21	2	23	66	26	75	135	.237	.359	.458
1971	OAK	150	567	87	157	29	3	32	80	16	63	161	.277	.352	.508
1972	OAK	135	499	72	132	25	2	25	75	9	59	125	.265	.350	.473
1973	OAK	151	539	99	158	28	2	32	117	22	76	111	.293	.383	.531
1974	OAK	148	506	90	146	25	1	29	93	25	86	105	.289	.391	.514
1975	OAK	157	593	91	150	39	3	36	104	17	67	133	.253	.329	.511
1976	BAL	134	498	84	138	27	2	27	91	28	54	108	.277	.351	.502
1977	NYY	146	525	93	150	39	2	32	110	17	74	129	.286	.375	.550
1978	NYY	139	511	82	140	13	5	27	97	14	58	133	.274	.356	.477
1979	NYY	131	465	78	138	24	2	29	89	9	65	107	.297	.382	.544
1980	NYY	143	514	94	154	22	4	41	111	1	83	122	.300	.398	.597
1981	NYY	94	334	33	79	17	1	15	54	0	46	82	.237	.330	.428
1982	CAL	153	530	92	146	17	1	39	101	4	85	156	.275	.375	.532
1983	CAL	116	397	43	77	14	1	14	49	0	52	140	.194	.290	.340
1984	CAL	143	525	67	117	17	2	25	81	8	55	141	.223	.300	.406
1985	CAL	143	460	64	116	27	0	27	85	1	78	138	.252	.360	.487
1986	CAL	132	419	65	101	12	2	18	58	1	92	115	.241	.379	.408
1987	OAK	115	336	42	74	14	1	15	43	2	33	97	.220	.297	.402
Total	'	2820	9864	1551	2584	463	49	563	1702	228	1375	2597	.262	.356	.490

[編集] 態度

　豪快な性格と歯に衣着せぬ物言いから、常に周囲との問題を引き起こた。アスレチックスからヤンキース入団直後に当時の主将サーマン・マンソンと対立したり、当時のヤンキース監督ビリー・マーチン、オーナーのジョージ・スタインブレナーとの関係は度々メディアに取り上げられた。　特にビリー・マーチンとは犬猿の仲であり、1977年6月18日のレッドソックス戦では全米テレビ中継の真っ只中で掴み合いをしている。　ただ反面、審判に対するマナーは良く、抗議するときは必ず下を向き睨みつけたりすることはしなかったという。

[編集] 発言

「ジャッキー・ロビンソン以降、一番重要な黒人のベースボール選手はレジー･ジャクソンだ。間違いない」
「ワールドシリーズが好きじゃない唯一の理由は、自分のプレーが見られないことだ」
（オールスターに対して）「プレーしに行くんじゃない。注目されるために行くんだ」
（ヤンキース入団に対して）「スターになるためにニューヨークに来たんじゃない。もともとスターなのさ」

[編集] 映画でのレジー

映画「裸の銃を持つ男」（1988年）に出演し、洗脳されて英国エリザベス女王を銃で狙撃する（未遂に終わる）という怪演を見せた。マコーレー・カルキン主演の「リッチー・リッチ」（1995年）、「ベースケットボール」（1998年）などにも出演している。また、出演はしていないが、「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」（1990年、映画の舞台はニューヨーク）では殺し屋が標的の家でレジーのサインバットを発見し、興奮の余りレジー・コールを始めるシーンがあり、いかにニューヨーカー達にレジーが愛されているかを垣間見せている。

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