レザンアメリカンスクール
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レザンアメリカンスクール (Leysin American School) は、名門として名高いボーディングスクールであり、インターナショナルスクールである。LASと略称される。スイスのフランス語圏ヴォー州 (Vaud) の村レザンにある。 1960年に Sigrid and Fred C. Ott によって創立された4年制の高等学校である。日本でいう中3から高3にあたる。
現理事長は、スイス人とアメリカ人のハーフである K. Steven Ott 氏と Doris Ott 夫人であり、現校長は、ロシア人の Vlad Kuskovski 氏である。共学で寮制のエリート養成校であり、約300人の生徒が50を超える国々から集まる。生徒には、王族、外交官、医師、富豪、著名人の息子や娘などがいる。
教育内容は、アメリカの高等学校のカリキュラムと、国際バカロレア資格取得のためのプログラムがある。教師一人あたり生徒が5~10人程の少人数制による教育が行なわれている。学業、スポーツマンシップ、リーダーシップ、コミュニティサービス、ヨーロッパの中心という地形を生かした、グローバルな視野の育成などに重きを置いている。
卒業後は、ハーバード大学、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学といった米国の大学や、ヨーロッパの大学へ進学する。映画ロッキーの主演俳優シルベスター・スタローンは卒業生である(当時は、今は別の学校となっている American College in Switzerland と合併していた)。
校舎は昔サナトリウムであった歴史ある建物である。昭和期に活躍した小説家芹沢光治良が結核のときに療養していたことでも知られる。
入学志願者は、各学年に編入可能である。
英語力が未熟な生徒にも幅広く門戸を開いている。ただ、ESLに三年間かける仕組みに疑問を持つ生徒もいるという。