レガ・カルチョ
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レガ・カルチョ(Lega Calcio) は、セリエA、セリエB、セリエC1、セリエC2からなるイタリアのプロサッカーリーグである。
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[編集] 歴史
1890年代にイギリスからフットボールが輸入され、1898年にイタリアサッカー連盟(FIGC) が誕生。同年5月8日にプロサッカーリーグが始まった。発足時は4クラブで、トップリーグが現在のような全国リーグになったのは1929年のことである。
[編集] 構造
- セリエA
- 20クラブ
- 下位4クラブがBに降格
- セリエB
- 22クラブ
- 上位4クラブがAに昇格、下位4クラブがC1に降格
- セリエC1
- 北部・南部各18クラブ
- 昇格4クラブ、降格6クラブ
- 北部・南部の各優勝クラブはBへ昇格。残る一つずつを2位と5位、3位と4位のクラブでホーム・アンド・アウェー方式のプレーオフを行い、勝ち残ったクラブが中立地で決定戦を行う。また、各最下位がC2へ自動的に降格。残り4つを各14位と17位、15位と16位がホーム・アンド・アウェー方式でプレーオフを行い敗れたクラブが降格する。
- セリエC2
- 北部・中部・南部各18クラブ
- 昇格6クラブ
- 北部・中部・南部優勝クラブが昇格。残る3枠を各2位と5位、3位と4位がホーム・アンド・アウェー方式でプレーオフを行い、勝ったクラブが昇格する。
[編集] 注意事項
- 基本的に入れ替え方式は上記の要領で行うが、クラブの財政的な問題があった場合や不正工作があった場合には例え昇格圏内の成績を収めても昇格できないケースもある。
- 最近の例としては2004-2005年シーズンの場合。このシーズン、セリエBに優勝したジェノアが優勝をかけたベネチアとの試合で不正工作(八百長)を行った疑いが持たれ、審議を重ねたが、結局はセリエA昇格(復帰)は認められないどころか、チームの成績を最下位(22位)扱いと見なしてセリエC1に降格させられた。
- また同じようにトリノも勝ち点同点のチームが発生したことによるプレーオフでセリエA昇格が一旦決まっていたが、経営的な問題(所得税の滞納や粉飾決算など)がかさみ、セリエA復帰が取り消されている。
- 直近の例としてはユヴェントス元GM、ルチアーノ・モッジを首魁とする大規模な不正工作事件(主に審判への不正工作がなされた、とされる)が2005-2006シーズン終盤に発覚。ユヴェントスを始めとしてACミラン、フィオレンティーナ、SSラツィオなどセリエAの歴史に名を残すビッグクラブが不正に関与したとしてセリエBへの降格や2005-2006、2006-2007シーズンの勝ち点剥奪などを科せられた。特にユヴェントスに対しては下部リーグ降格措置に加え、2004-2005シーズンに得たスクデットの剥奪措置が採られるなど厳しい処罰が下され、一連の事件の顛末はイタリア・カルチョのみならず世界のサッカーシーンに大きな衝撃を与えた。
[編集] 国際大会での主要な戦績
※2004-2005シーズン終了現在
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝 10回
- UEFAカップウィナーズカップ優勝(注 : UEFAカップに統合) 7回
- ACミラン(2回)
- ユベントス(1回)
- フィオレンティーナ(1回)
- サンプドリア(1回)
- パルマ (1回)
- ラツィオ(1回)
- UEFAスーパーカップ優勝 8回
- ACミラン(4回)
- ユベントス(2回)
- パルマ(1回)
- ラツィオ(1回)
- インターコンチネンタルカップ優勝 7回
- ACミラン(3回)
- ユベントス(2回)
- インテル(2回)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Lega Nazionale Professionisti - レガ・カルチョ公式サイト(英語)