リャザン
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リャザン(リャザニ;ロシア語:Рязаньリャザーニ)は、ロシアの都市である。リャザン州の州都。オカ川の右岸、オカ川にトルベジ川が注ぐ地点近くに位置し、オカ川の重要な河港である。鉄道でモスクワ、ウラジーミルなどと結ばれている。人口は521,700人(2002年)。モスクワから南東に196km。条件反射の研究で有名なイワン・パブロフはリャザンの出身。
[編集] 歴史
もともと、リャザン公国の首都リャザンは、現在のリャザンから南東に50kmほどのところに位置していた(現在のスターラヤ・リャザーニ Старая Рязань)。町は1237年にモンゴルのバトゥの来襲によって破壊され、リャザン公国の首都は14世紀半ばに、ペレスラヴリ・リャザンスキー(Переяславль-Рязанский, Pereslavl-Ryazansky)に移された。1521年にモスクワ公国に併合される。1708年よりモスクワ県に編入。1778年、ペレスラヴリ・リャザンスキーはリャザンと改称され、1796年よりリャザン県の県都。19世紀後半、鋳鉄、ウオッカ醸造、製脂などの産業が発達した。
1904年、リャザンにロシア最初の社会民主主義グループが誕生。リャザンの労働者たちは1905年の革命に参加した。1917年11月8日(旧暦10月26日)から11月12日(旧暦10月30日)にかけてソヴィエト権力が樹立された。1937年より、モスクワ州の行政の中心。ソヴィエト期に入って、第二次世界大戦までに食品加工、木材加工などが発達。大戦後、自動車製造など重工業も発展した。現在では工作機械、金属加工、計器製造,石油化学などが盛ん。
[編集] リャザン出身の人物
- イワン・パブロフ
- コンスタンチン・E・ツィオルコフスキー:科学者
- セルゲイ・イエセーニン:詩人