リトル・ダンサー
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リトル・ダンサー Billy Elliot |
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監督 | スティーブン・ダルドリー |
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製作総指揮 | ナターシャ・ワートン チャールズ・ブランド テッサ・ロス |
製作 | グレッグ・ブレンマン ジョン・フィン |
脚本 | リー・ホール |
出演者 | ジェイミー・ベル ジュリー・ウォルターズ アダム・クーパー |
音楽 | スティーブン・ウォーベック |
撮影 | ブライアン・テュファーノ |
編集 | ジョン・ウィルソン |
配給 | BBCフィルムズ 角川ヘラルド映画 |
公開 | 2000年10月13日 2001年1月27日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
制作費 | 500万$ |
興行収入 | 2200万$ 8700万$(英国外) 1億1千万$(総計) |
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『リトル・ダンサー』(Billy Elliot)は、2000年にBBCフィルムズにより劇場公開されたイギリスの映画である。1984年のイギリス北部の炭鉱町を舞台に一人の少年が、当時女性のためのものとされていたバレエに夢中になり性差を超えてプロのバレエ・ダンサーを目指す過程を描いた作品である。このことは、「僕がバレエ・ダンサーを夢見てはいけないの?」という同作のキャッチコピーからも見て取れる。映画のジャンルは主に音楽・青春・ドラマに大別される。
ロンドンの劇場・ロイヤル・コートの芸術監督を経てブロードウェイなど100本を超える舞台のほかBBCのラジオドラマ・テレビドラマの製作および演出を手がけてきたスティーブン・ダルドリーの長編映画第1作目である。舞台出身ならではの大胆且つ独特と言える演出方法を存分に生かした同作でダルドリーは早くもオスカー候補に名を連ねた。また後日談ではあるが、監督第2作目である『めぐりあう時間たち』で第60回ゴールデン・グローブ賞と第75回アカデミー賞の双方で監督賞にノミネートされ、前者では作品賞を獲得。さらに、後者ではニコール・キッドマンに念願の主演女優賞を齎した。
「イギリス北東部の訛りを持つ、ダンスが得意な少年」という出演条件を満たし、約2000人の候補から選出されたジェイミー・ベルは6歳から始めたダンスを披露。卓越した演技力と共に賞賛を受け、若干15歳で英国アカデミー賞とロンドン批評家協会賞の主演男優賞を受賞。また、ベルがダンスをするシーンのBGMには日本でも知名度の高いT・レックスやスタイル・カウンシルといったイギリス出身のアーティストによる楽曲が使用され、さらに世界的バレエダンサーであるアダム・クーパーが特別出演したことも大きな話題を呼んだ。
ボクシングを習っている少年がふとしたきっかけでバレエの虜となり女子に混じりプロを目指す風変わりなストーリーと、コメディの様相を見せながらもそこで展開される親子愛を中心とした温かみのある人間ドラマは全世界で高く評価され、日本においても第13回東京国際映画祭で特別招待作品として上映されるなどして大ヒット。500万ドルという低予算の作品であったが結果的にその20倍近い1億ドル超の興行収入を記録。また、英国内外問わず約50の映画賞で100部門に迫るノミネートを受け50近い賞を受賞した。(以下詳述)さらに、映画を元本としたミュージカルも製作され高い評価を受けている。
目次 |
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
イギリス北部の炭鉱町エヴァリントンに住むビリー・エリオットは炭鉱夫である父と兄のトニー、そして軽度の痴呆を患う祖母と一緒に暮らしている。母はビリーが幼いころに亡くなっていた。当時のイギリスは炭鉱不況の真っ只中で父とトニーはストライキに参加していた。父はライト級チャンピオンのボクサーであるケン・ブキャナンの熱烈なファンであり、一家が経済的に苦しくなったときのために自分の息子をブキャナンのような選手に育て上げようと、近所のボクシングジムにビリーを通わせている。しかしビリーはボクシングを始めた当初から、殴り合うというボクシングの特性に馴染めず試合には負けてばかりであった。
そんなある日、ビリーはボクシングジムの隅でバレエの教室が開かれていることに気づく。もともと音楽が好きであったビリーは音楽に合わせて優雅に踊るバレエに魅せられ、密かに教室に参加しコーチの指導を仰ぐのであった。
[編集] 受賞・ノミネート
[編集] 日本国内で正規に販売されているDVD
[編集] エピソード
[編集] 外部リンク
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