ランダムウォーク
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ランダムウォークとは、「次に現れるものの確率」が不規則(ランダム)に決定される運動のこと。一見すると、「不規則で落ち着きのない動き」をしているように見えても、全体的に見ると実は「連続である」ことを指す。
日本語では、乱歩(らんぽ)、または酔歩(すいほ)と呼ばれることがある。グラフなどで視覚的に測定することで、観測可能な現象である。
[編集] 例
コイントスにおいて、コインを投げて「裏と表が出る確率」は、共に二分の一である。
数直線上の点について、コインを投げて表が出た場合に点を右(正の方向)に進め、裏が出た場合に点を左(負の方向)に進める試行(1次元のランダムウォーク)を無限回繰り返した場合に、点がある位置に存在する確率は正規分布で示される。
しかし、点が正の領域にいる時間の割合xの分布は、の確率密度を持つ(負の領域にいる時間の割合は1 − x)。これはx = 0およびx = 1で無限大に発散するグラフである。
すなわち、正・負のそれぞれの領域に半々ずつ点がいる確率よりも、どちらかの領域に多くいる確率の方がはるかに高い結果となる。
[編集] 応用
- レビのダスト
- 宇宙空間の星の分布のモデルとして考えられた点の分布。点の進む方向をランダム、進行距離の分布がベキ級数で与えられるようなランダムウォーク。
- 自己回避ランダムウォーク
- 軌跡が交差しないランダムウォーク。理論的な解析は困難。高分子の幾何学的構造、海岸線などのモデルとして利用されている。
[編集] 関連項目
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