ラポ・エルカーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラポ・エルカーン(Lapo Elkann 、1977年10月2日-)は、イタリアの自動車会社、フィアット社の元会長の孫で、同社の国際マーケティング部長を務める。
目次 |
[編集] プロフィール
1977年にアメリカのニューヨークで作家のアラン・エルカーンとジャンニ・アニェッリ元会長の娘のマルゲリータの次男として生まれる。大学卒業後の2001年より祖父の友人のヘンリー・キッシンジャー元アメリカ国務長官の個人秘書となり、2004年5月30日にジャンニの弟のウンベルトが亡くなったことを受けて、同年9月にフィアット社の国際ブランドマーケティング部長に就任した。
現在は、同時に会長に就任したルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ会長の下で、実兄で副会長に就任したジョン・エルカーンとともに、近年業績が低迷しているフィアットを立て直すべく奮闘しており、近年ヨーロッパで大流行している戦前の「FIAT」ロゴをモチーフにした新しいロゴ入りのアパレルを企画したり、フリースタイル・スキーチームを組織するなど、フィアットブランドの建て直しの中心を担っている。
[編集] 麻薬疑惑
2005年10月10日に、自宅があるトリノの病院に薬剤誘発性の呼吸困難のため搬送された。医療関係者によると、複数の麻薬の混合使用が引き起こしたオーバードーズ(過剰摂取)が原因の疑いがあり、同市市警は入院に関連して複数の人物に事情を聞いているという。