ラジオカセットレコーダー
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ラジオカセットレコーダーは一般的にラジカセとも呼ばれ、テープレコーダー(テレコ)にラジオチューナーを内蔵した音響機器である。 ちなみに短縮形で「ラジカセ」と世間に呼ばせたのは音響機器メーカーのパイオニアである。同社は却下されたものの、「ラジカセ」の名を商標として登録しようとしたこともある。尚日本国外では「Boombox」や「Ghettoblaster」と呼ばれる。
- 日本では日立製作所が1963年にオープンリール式テープレコーダーにトランジスタラジオを搭載した「ベルリーナ」が最初と言われている。その後、コンパクトカセットが登場し、1970年代には各家電メーカーが相次いで商品を投入した。
- 当初はモノラルタイプが主流だったが、同時期にFM放送が開始され、エアチェックがブームになると、ステレオタイプも出すようになった。
- 1980年代に三洋電機が「おしゃれなテレコ」の愛称で「U4」を登場し、ベストセラーになる。また、この頃高級化が進み、スピーカーがウーハーとツィーターの2WAYタイプの物が登場するなど、音質の拘りを見せる物も登場した。
- 1986年頃からCDプレイヤーを搭載した「CDラジカセ」も登場した。当時はどのメーカーも大型の機種がメインだったため、そのころのCDラジカセはマニアの間では「バブルラジカセ」とも呼ばれるほどで、また近年は数千円と手軽に入手できるため人気。(→バブル景気)。
- 1995年頃からはカセットの代わりにMDデッキを搭載した「MDシステム」も登場している。
(メーカーでは「MDラジカセ」とは呼ばず前述の「MDシステム」や「MDCDシステム」、「パーソナルMD」等と呼称する。) - ほぼ全ての機種で(実質問題大きくて困難な機種もあるが)持ち運びが出来ることを念頭としている為、上部に折りたたみ式の把っ手がついている。
[編集] 主なメーカー別ラジカセの歴代シリーズ・ブランド名
(★マークのつくシリーズは現在発売中のシリーズ)
- アイワ
- STRASSER(シュトラッサー) ※ミニコンポとシリーズ名を共用
- ターボソニック
- フットワーク
- ケンウッド
- RAMPAGE(ランページ)
- シャープ
- THE SEARCHER(ザ・サーチャー)
- SEGNO(セグノ)
- W-Z(ダブル-ゼット) ※一つのスロットにカセットテープを二本装填し、それぞれのテープリールを同じ回転軸で駆動
- MD Studio(MDスタジオ) ※ミニコンポとシリーズ名を共用
- Auvi(アウビィ)★ ※ミニコンポ、ポータブルMDとシリーズ名を共用
- DIGITURBO(デジターボ)
- ソニー
- エナジーシリーズ
- スタジオシリーズ(CF1980等、ミキシング機能のついたもの)
- ZILBA’P (ジルバップ)
- DoDeCaHORN(ドデカホーン)
- SONAHAWK(ソナホーク)
- PRESH(プレッシュ)
- CELEBLITY(セレブリティー)
- Dr.CHANGER(ドクターチェンジャー)
- 東芝 (Aurex)
- BOMBEAT(ボンビート)
- SUGAR(シュガー)
- ACTAS (アクタス)
(CDラジカセでは特にシリーズ名は持っていないが、マニアの間ではバブル期に販売されていたCDラジカセの人気はリサイクルショップなどで安価で購入できることもありいまだに根強い)
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- RQシリーズ
- DTシリーズ(バブル期のラジカセで最も人気が高い)
- DSシリーズ
- EDシリーズ
現在販売されているCDラジカセの中では同社のRX-ED57が最も機能が充実している。
- 三菱電機
- JEAGAM(ジーガム)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 初期ラジカセの研究室(ファンサイト)
- バブルラジカセ博物館(ファンサイト)
- Boombox Museum (英語)