ヤンゴン
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ヤンゴン(Yangon)は、ミャンマー連邦の旧首都。中国語では仰光と表記される。
1983年の統計によると人口は2,458,712人を数え、国内最大都市である。1989年にラングーンから改称された。名前は「戦いの終わり」を意味する。エーヤワディー川のデルタ地帯に位置している。
6世紀ごろにすでに定住者がいたと推測されるが、1755年にアラウンパヤー王が首都にするまで小さな漁村であった。1852年からビルマ全土と同じようにイギリスの支配下に入った。1930年に地震と津波で壊滅的な打撃を受け、第二次世界大戦中に戦場にもなった。1942年3月8日に日本軍に占領されている。
重要な交易地であり、米、チーク材、石油、綿、鉱石の輸出拠点である。主な産業は精米、木材加工、石油精製、鉄鋼業などである。
主な教育機関として1920年に設立されたヤンゴン大学がある。1964年に再編された。1983年、北朝鮮が韓国の全斗煥大統領一行の暗殺を計画、国家テロを引き起こしたラングーン事件は当地で起きた事件である。