ヤマハポピュラーソングコンテスト
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ヤマハポピュラーソングコンテストとは、ヤマハ音楽振興会の主催で1969年~1986年まで行われたフォーク、ポップス、ロックの音楽コンテストである。略称「ポプコン」(POPCONとも)。後に年2回開かれるようになった。グランプリ優勝者には自動的にレコードデビューが約束され、世界歌謡祭の出場資格を得ることが出来た。もともと第5回まではプロを対象にしたコンテストで、アマチュア向けのプロへの登竜門として開催されるようになったのは第6回からである。
1970年代のニューミュージック全盛期に注目を集めたが、1980年代のバンドブーム、J-POPへの移行とともに終了した。
[編集] 沿革
- 1969年 - 「'69作曲コンクール」として初開催(後に第1回ポプコンと位置づけられた)。会場はヤマハリゾート合歓の郷(ねむのさと)。
- 1972年 - コンテスト名称を「ポピュラーコンテスト'72」に変更。
- 1973年 - 年2回開催となり、5月に「第5回ポピュラーコンテスト」を開催。10月には第6回と「グランプリ大会」を連続開催。
- 1974年 - 5月の第7回大会より会場をヤマハリゾートつま恋に変更。
- 1984年 - 5月の第27回大会のみ中野サンプラザで開催(前年につま恋で起きたガス爆発事故のため)。10月の第28回大会以降は再びつま恋で開催された。
- 1986年 - 9月の第32回大会をもって終了。
[編集] 出場歌手
「ここに出ていない(いわゆるニューミュージックの)人を探すのが難しい」といわれることもあり、音楽で甲子園や芥川賞に例えられる新人の登竜門であった。コンテストに出場の後デビューした代表的な歌手に、中島みゆき('75)、長渕剛('76)、世良公則&ツイスト('77)、八神純子、チャゲ&飛鳥('79)、あみん(岡村孝子)('82)、TOM★CAT、クリスタルキング、辛島美登里('83)、新居昭乃('84)、作曲家に寺嶋民哉などがいる。
しかし、その1曲入魂というスタイルのため、デビュー曲以外にはヒットが無い、いわゆる一発屋で終わる歌手も少なくなかった。
[編集] 外部リンク
- ポピュラーソングコンテスト ヤマハ音楽振興会