メニュー (コンピュータ)
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コンピュータにおけるメニュー (menu) とは、ディスプレイ上に表示される選択肢のこと。ユーザは、メニューの選択肢の中から処理したい項目を選択することによって、その処理を行うことができる。
なお、GUI環境においてメニューを初めて実装したコンピュータはゼロックスのAltoだが、これはポップアップ式のものであった。現在のGUI環境で使われるプルダウンメニューを初めて実装したのはMacintoshである。
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[編集] CUIの場合
MS-DOSなどのかつてのCUI 環境においてのメニューは、メニュー内の各項目がキーボードの数字やアルファベットのキーと対応しており、選択したい項目の番号ないし記号を入力することにより処理を進めることができる。
[編集] Mac OSの場合
GUI 環境であるMac OSでは、メニュー項目がデスクトップの上部にあって横一列に常時表示されメニューバーと呼ばれる。アプリケーションを切り替えると、メニューバーの項目も切り替わる。メニューの各項目をマウスでクリックするとその下にサブメニューが展開され(さらにその中にもサブメニューがある場合もある)、サブメニュー中の項目をクリックすると処理を行うことができる。アプリケーションによっては、ウィンドウのなかに機能を呼び出すボタンがついていたり、メインウィンドウの他に機能を表すボタンが並ぶパレットウィンドウがあり、これを選択して処理を実行することもある。Mac OS XではDockのアイコンを長押ししてアクティブでないアプリケーションのメニューを呼び出したりもできる。
[編集] Windowsの場合
Microsoft Windowsにおいては、Mac OSのメニューを模倣しているが、Mac OSとは異なり各アプリケーションのウィンドウの上部にメニューがあり、各項目が横一列に並んでいる。メニューを選択する場合、マウスを使う代わりに、キーボードを使って選択することもできる(Windowsの場合は、Altキーを押しながら、メニュー内に下線付きで示されたアルファベットもしくは数字のキーを押すと選択したことになる)。
[編集] バリエーション
メニューには用途に応じていくつかのバリエーションがある。
- ポップアップメニュー
- ウィンドウに配置されている細長いボタン状のもので、クリックするとメニューが上下にのびる。メニューを選択するとボタンのキャプションが変わり、何を選択したかがわかる。
- プルダウンメニュー
- メニューバーにも用いられるもので、クリックするとメニューが下にのびる。ポップアップメニューとは異なりボタンのキャプションは変わらない。
- コンボボックス
- 入力欄がついたもので、メニューにない選択肢を利用できる。