ボタン (GUI)
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GUIのボタンは、現実世界のスイッチと同様に「押す」ことで何かの操作を行なう為のコンピュータ画面上の表現である。一般には物理的なボタンを模した立体感のある形状が多いが、中には単なるアイコン表現がボタンの役割を果たす場合もあり、このような物も機能分類に従い通常ボタンと呼称する。
[編集] 概要
ボタンはアイコンと同様の、機能のグラフィカルな表現である。かなりのバリエーションがあり、全てに共通する特徴を挙げるのは難しいが、アイコンとの主な違いは
などを基本とする。
物理的スイッチと異なり、GUIボタンの動作はその上でマウスボタンを押した時ではなく、離した時に判定される。これは誤ってクリックしたボタンを動作させないようマウスカーソルを範囲から外せるための処置である。時折キーボードのリターンキーなどでクリック動作を代替できる場合があり、そのような物はデフォルトボタンと呼ばれる。OSによってはキーボードフォーカスを移動する事でデフォルトボタンを移動できる場合がある。
ボタンには機能に応じて次のような種類がある:
- プッシュボタン。いわゆるボタンであり、一回のクリック毎に定められた何らかのアクションを起動する
- ラジオボタン。複数の選択肢の中で択一を行なう物をラジオボタンと呼ぶ。語源はラジオの局番選択と動作が似ている為である。
- トグルボタン。押すたびに状態が遷移するボタン。
このほか、複数のボタンからなるコントロール(スピンボタン)や、長く押し続けるとメニューを表示するボタンなどがある。
なお、ラジオボタンと類似するチェックボックスや、ウインドウのメニューは通常ボタンと呼ばれない。