メトロクロス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メトロクロス | |
---|---|
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | アーケードゲーム[AC] ファミリーコンピュータ[FC] プレイステーション[PS] |
開発元 | ナムコ(現・バンダイナムコゲームス) |
発売元 | ナムコ(現・バンダイナムコゲームス) |
人数 | 1人 |
メディア | FC:512kbitカセット PS:CD-ROM1枚 |
発売日 | AC:1985年5月 FC:1986年12月16日 PS:1997年2月28日 |
価格 | FC:3900円(税抜) PS:5800円(税抜) |
『メトロクロス』(METRO CROSS)は、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1985年5月に発表したアーケードゲーム。
1986年12月16日にはファミリーコンピュータに移植されている。
目次 |
[編集] ゲーム内容
傷だらけのランナー(プレイヤー、通称「オレ」)を操作し、謎の地下通路に仕掛けられた様々なトラップ、障害物を乗り越えて全32ステージ(8ラウンド)を時間内に走破するのが目的である。
1ラウンドは4ステージで構成され、1ステージ毎にクリアまでの制限時間があり、その時間内にクリア(走破)する事が要求される。また、ラウンド内の1から3ステージまでの残り時間は、4ステージ(ラウンドの最後のステージ)に全て加算され、加算された時間内で走破することが要求される。
プレイヤーの途中行く手を阻む障害物や有利になるアイテムが存在するものの、タイムオーバー以外にゲームオーバーとなる事は無い。
全32ステージの障害物やアイテムの配置は常に同じなので、このマップ(配置)を全て記憶する事が全ステージクリアの近道である事は間違い無い。
[編集] 操作方法
8方向レバーでプレイヤーを操作し、ボタンを使用してジャンプする。また、ネズミに捕まった時にレバーを左右に振ると振り払う事ができる。
半強制横スクロール画面で、レバーを右に入れると一定の速度まで加速するが、レバーの左での減速は既にスクロールした前(スタート方向)に戻る事は出来ない。
[編集] 登場キャラクター
プレイヤー
- 通称「オレ」このゲームでは正式名称は設定されていない。このゲームの主人公。
[編集] 障害物
- 通路上に不動で存在する障害物。ジャンプする事でかわす事は出来るが、失敗すると躓いて時間をロスする。ステージ終了直前に大量に出てくると少々厄介な障害物。
スリップゾーン
- 通路の床に埋め込まれた緑色の床の障害物。この上をプレイヤーが走るとスピードが落ち、時間をロスする。
- 通路上を画面に対して上下に移動する障害物。ジャンプしてもかわす事は難しい。接触すると潰されてしまい、時間をロスする。
ジャンボ缶
- 通路上を画面に対して左右に移動する障害物。ジャンプしてかわす事が出来るが、失敗すると躓いたりつぶされたりして時間をロスする。後半になるとフェイントをかける缶も出てくる。
落とし穴
- 通路の床に埋め込まれた障害物。そのまま通過するとプレイヤーが穴に落ち、時間をロスする。ジャンプでかわす事が可能。
壁(ウォール)
- 通路上に不動で存在する障害物だが、上下に伸縮する。通路から出ていない状態まで知人で居る場合はそのまま通過でき、ある程度の高さまではジャンプで飛び越える事は出来るが、伸びているとぶつかって戻されるため時間をロスする。
ジャンプ台
- 通路上に不動で存在する障害物。うまくジャンプすると一気に加速し障害物を跳び越すことが出来るが、失敗すると真上にジャンプするため時間をロスする。
クラッカージャンプ
- 通路の床に埋め込まれた障害物。そのまま通過しようとすとクラッカーが弾け、真上に飛ばされた上、転ぶために時間をロスする。
- ジャンプ台同様に上手に使用すると遠くまで一気にジャンプするため非常に有効なアイテムともいえる。これらを上手に使えるかがこのゲームをクリアする上で重要なポイントと言える。
ネズミ
- 通路上を走るプレイヤーに噛み付く障害物(?)。噛み付かれると足が遅くなるため時間をロスする。かわす事も出来るが、複数のネズミに噛み付かれると身動き取れなくなってしまう。
- 通路上を飛び跳ねながらプレイヤーに襲い掛かる障害物。潰されると時間をロスするが、右から左にしか動かず、下をくぐる事も可能。
ナイト、キング
- 通路上をチェスのナイト、キングと同じ動きをしてプレイヤーに襲い掛かる障害物。動きも早くかわすのも大変。
[編集] アイテム
アルミ缶
- 通路に置いてある青い缶。これを踏むと2秒間制限時間が停止する。
- これを蹴る(体当たりする)と得点が入る。
スペシャルドリンク缶
- 通路に置いてある黄色い缶。これを飲む(通過する)と一定時間プレイヤーがスピードアップする。しかし、スリップゾーンやネズミに捕まると効果が殆ど無い。
- これを踏むと2秒間制限時間が停止するが、スピードアップの方がメリットが大きい。
スケボー
- 通路に置いてあるスケートボード。これに乗るとスリップゾーンでもスピードが落ちなくなる。
- 障害物にぶつかったり、ジャンプすると手放してしまうため、障害物をレバー操作のみでかわす事になってしまい、アルミ缶を踏んで制限時間をとめる事も出来なくなるが、スペシャルドリンク缶のスピードアップは可能。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] テクニック
このゲームには様々な隠しボーナスやテクニックが存在し、それらを使わないとハイスコアを叩き出すことは非常に困難とも言える。
[編集] 隠しボーナス
このゲームには、通常の得点以外に以下の様な隠しボーナスが存在する。
スケボーゴール
- 通路上にあるスケボーに乗ったままゴールゲートを通過すると10000点のボーナスが入る。
ゴールゲートジャンプ
- ゴールゲートをジャンプ台やクラッカージャンプを使って飛び越えてゴールすると5000点のボーナスが入る。
スケボー乗り換え
- スケボーが2ヶ所以上配置されているステージで有効。スケボーに乗ったまま、さらに現れたスケボーに乗り換えると2000点のボーナスが入る。
[編集] ライン合わせ
プレイヤーを通路パネルの上下の境界に位置を合わせる事で、ハードルやウォール等の障害物に全く当たらなくなるという裏技。スケボーに乗らない状態でも可能ではあるが、スケボーに乗った状態でないと難しい。
この技を利用する事でスケボーゴールボーナスが取り易くなる。
[編集] 関連ゲーム
プレイステーション用ソフト『ナムコミュージアム Vol.5』に収録されている。