ムーバス
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ムーバス(Moo-Bus / MOVE US)とは、1995年11月26日に運行が開始された、日本初のコミュニティバス。武蔵野市が運営する。今までのバスにはないきめ細やかなバスサービスを実現し、これを手本に日本全国のコミュニティバスの基本的なシステムが構築された。
ムーバスの愛称は、市民を移動、感動させる意味の”Move us.”と運行を管理する武蔵野市のムをかけた市民公募による造語。
当初は、吉祥寺駅北口から、周辺を一周する形で運行されていたが、利便性をかんがみ、2つのコースに分割された。現在はさらに三鷹駅、武蔵境駅を起点とする、5ルートに拡大されている。
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[編集] 概要
市の指定した「バス停から300ｍ以上離れた交通空白地域」と「バスの便が一日100本以下の交通不便地域」を巡回し、普通バスの乗り入れができない狭隘道路を主なルートとしている。
- 料金は100円（大人、子ども同一）
- 2004年9月より全線共通の専用回数券を販売している
- 小型バス（日野自動車リエッセ、定員29名）
- 車椅子対応（5号路線用はリフト装備）
- 運行
- 運転士は関東、小田急ともに定年再雇用
[編集] 誕生秘話
武蔵野市は当初（1993年頃）、運行を委託するに当たって、武蔵野市内に一定数以上の路線を持つバス会社（具体的には関東バス、西武バス、小田急バスの3社）に打診をした。このうち西武バスと小田急バスは聞く耳を持たず門前払い同然だったが、関東バスが「赤字分を武蔵野市側が全額補填してくれるのなら引き受ける用意がある」と回答、運行開始の目処が立ち、トントン拍子に話が進んだ。運輸省（当時）も本来は赤字が出ることが判り切ってる路線には許可を出さないのだが、『市の公共事業であること』『その名目の上で武蔵野市が赤字分を事業費から全額補填すること』が決め手となって、特例として路線開設が許可された。当初はプロジェクト推進派の中からも不安の声が多くあったものの、蓋を開けてみれば大成功だったという訳である。
もちろん予想以上に順調に乗客は増えてはいったが、料金は破格の100円ゆえ当然の（計算どおりの）赤字であった。しかし、北西循環開通後は更に爆発的に乗客は増え続け、2000年度には遂に黒字に転じ、関係者を大いに驚かせた。そして2003年度終了時でも未だに黒字が続いている状況であり、2004年度終了時も黒字であると思われる。そうした成功を受けて全国的なコミュニティバスブームが起こり、最初は渋っていた小田急バスも武蔵境系統のムーバスを、西武バスも西東京市や（営業所は違うが）小平市、東大和市などでコミュニティバス運行を引き受けることとなった。
[編集] パークアンドライド
ムーバスの吉祥寺北西循環コースの28.ポケット広場には、ムーパークと呼ばれる駐車場がある。ここに駐車をし、ムーバスで駅まで来てもらうことにより、駅周辺の交通渋滞を減らす試みを行なっている。ムーパークの駐車料金は、駅前の商店街で一定金額の買い物をすることで無料になり、利用を促進している。
[編集] 現行路線
[編集] 吉祥寺東循環（1号線）
1995年11月26日開通。吉祥寺駅を起点とし、吉祥寺本町、吉祥寺東町をジグザグに通り、杉並区との区境を南下し、吉祥寺南町を通り、井の頭通り沿いに吉祥寺駅に戻るコース。市内で早期に宅地開発が行なわれた地域のため最も高齢化が進んだ道路幅員の狭い住宅地の中を通過する。運行ルート内に小学校を持ち、歩車道分離できないルートでは登校時間に合わせて迂回する便がある。2005年12月20日に1-1、1-2、9、12番の各停留所名がそれぞれ改称された。
- 運行距離: 約4.2㎞
- 周回時間: 25分
- 運行間隔: 15分
0.吉祥寺駅北口 → 1-1.あさひ病院 → 1-2.松井外科病院 → 2.法政通り → 3.東町三丁目 → 4.本宿小学校 → 5.松籟公園 → 6.吉祥女子中・高校前 → 7.松庵三丁目北 → 8.松庵小学校 → 9.特養ホームゆとりえ前 → 10.松庵一丁目西 → 11-1.南町三丁目 → 11-2.南町三丁目中央 → 12.秀島記念病院 → 13.南町コミセン西 → 14.水門通り → 15.吉祥寺駅南口 → 0.吉祥寺駅北口
[編集] 吉祥寺北西循環（2号線）
1998年3月9日開通。吉祥寺駅を起点とし、成蹊大学の裏を回り、東急吉祥寺店や伊勢丹横の商店街を通過するコース。終車付近の3便（休日のみ4便）は36.けやき並木止まりとなり、その後は関東バス武蔵野営業所へ回送していく。当初は17分間隔の運行だったが、予想を超える利用客の多さゆえ1999年に13分間隔へ増便され、更に2002年には休日のみ10分間隔に増便された。また、2005年12月20日に22-2.月見小路入口が新設され、終車付近の入庫便が34.かくれみの公園止まりから36.けやき並木止まりに延長された。
- 運行距離: 約5.2㎞
- 周回時間: 34分
- 運行間隔: 平日13分、休日10分
0.吉祥寺駅北口 → 21.FF・伊勢丹前 → 22-1.八幡前 → 22-2.月見小路入口 →23.東門通り南 → 24.東門通り北 → 25.北コミセン前 → 26.北町こども広場 → 27.青葉公園入口 → 28.ポケット広場 → 29.ねむの木通り → 30.さわやか公園 → 31.けやきコミセン → 32.西門前 → 33.扶桑通り → 34.かくれみの公園 → 35.すずかけ小路 → 36.けやき並木 → 37.成蹊通り → 38-1.みそら歩道橋 → 38-2.第一小学校西 → 39-1.西五条通り → 39-2.大正通り → 40.東急百貨店前 → 41.FF・伊勢丹前 → 0.吉祥寺駅北口
[編集] 境南西循環・東循環（3号線）
2000年11月26日開通。1つの路線で2つのコースがある。武蔵境駅を起点とし、境南町の西半分または東半分を回るコース。どちらも武蔵野赤十字病院を通過し、医療施設への利便性を図っている。終車付近の便は西循環は12.武蔵境営業所止まり、東循環は24.武蔵野赤十字病院止まりとなり、その後は小田急バス武蔵境営業所へ回送していく。
西循環（右回り）
- 運行距離: 約3.8㎞
- 周回時間: 15分
- 運行間隔: 20分
0.武蔵境駅南口 → 1.境南町 → 2.もみじ山公園 → 3.津田公園入口 → 4.境南町四丁目 → 5.西原踏切 → 6.稲荷前 → 7.富士見商店街西 → 8.富士見商店街東 → 9.のぞみの家 → 10.境南町五丁目 → 11.連雀通り → 12.武蔵境営業所 → 13.井口三丁目 → 14.武蔵野赤十字病院 → 15.聖徳学園 → 16.境南小学校 → 17.中央商店街 → 0.武蔵境駅南口
東循環（左回り）
- 運行距離: 約3.1㎞
- 周回時間: 15分
- 運行間隔: 20分
0.武蔵境駅南口 → 21.中央商店街 → 22.境南小学校 → 23.聖徳学園 → 24.武蔵野赤十字病院 → 25.日赤短大前 → 26.赤十字東 → 27.境南町一丁目 → 28.上連雀五丁目 → 29.塚 → 30.井口一丁目 → 31.井口・日赤入口 → 32.かえで通り → 0.武蔵境駅南口
[編集] 三鷹駅北西循環（4号線）
2002年3月23日開通。三鷹駅北口から、北西方向の住宅地の中を一周するコース。終車付近の便は14.西久保三丁目止まりとなり、その後は関東バス武蔵野営業所へ回送していく。
- 運行距離: 約4.9㎞
- 周回時間: 約30分
- 運行間隔: 20分
0.三鷹駅北口 → 1-1.けやき橋北 → 1-2.西久保コミセン → 2.西久保公園 → 3.久保公園 → 4.浄水場北 → 5.五中北 → 6.武蔵野館前 → 7.関前コミセン南 → 8.関前コミセン → 9.大師通り公園 → 10.市民の森公園 → 11.関前三丁目中央 → 12.関前公園 → 13-1.五小通り → 13-2.小森病院 → 14.西久保三丁目 → 15.宮前通り北 → 16.宮前通り中央 → 17-1.三谷通り → 17-2.井の頭通り南 → 18.ふじ公園西 → 19.三谷公園 → 20.武蔵野警察署前 → 0.三鷹駅北口
[編集] 境西循環（5号線）
2004年11月27日開通。当初は境西循環のみ。運行は小田急バス。武蔵境駅北口から北西方向を一周するコース。境二丁目、境五丁目を市道84号線、市道89号線、アジア大学通りを経由して武蔵境駅に戻る。
- 運行開始: 2004年11月27日
- 運行距離: 約2.4Km
- 周回時間: 約10分
- 運行間隔: 15分
- 経由道路：武蔵野市道84号線、武蔵野市道89号線、アジア大学通り等
0.武蔵境駅北口 → 1.日本獣医畜産大学 → 2.山中踏切 → 3.フィッシングセンター北 → 4.西部図書館 → 5.都営境五丁目アパート → 6.境五丁目 → 7.亜細亜大学南門 → 8.花の通学路(境二丁目) → 9.山中南公園 → 10.武蔵境市政センター → 0.武蔵境駅北口
[編集] 境・東小金井線
武蔵境駅北口と東小金井駅北口の間を往復するコース。小金井市内の東小金井駅に乗り入れる計画は当初からあったが、東小金井駅周辺の商店等の反対で凍結されていた。しかし、2005年5月29日から境・東小金井線として運行される事となった。
- 運行開始: 2005年5月29日
- 周回時間: 約15分
- 運行間隔: 30分
- 経由道路: アジア大学通り、北大通り、梶野通り等
0.武蔵境駅北口 → 11.山中南公園 → 12.花の通学路(境二丁目) → 13.亜細亜大学南門 → 14.境五丁目 → 15.武蔵野技術専門校 → 16.まつのき広場入口 → 17.長昌寺 → 18.婦人会館 → 19.東小金井駅北口 → 20.梶野町五丁目 → 21.婦人会館 → 22.長昌寺 → 23.まつのき広場入口 → 24.武蔵野技術専門校 → 6.境五丁目 → 7.亜細亜大学南門 → 8.花の通学路(境二丁目) → 9.山中南公園 → 10.武蔵境市政センター → 0.武蔵境駅北口
[編集] 車両
[編集] 関連項目
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