ムスタファ2世
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ムスタファ2世(Mustafa II、1664年2月6日 - 1703年12月28日)はオスマン帝国の第22代君主(在位:1695年-1703年)。
メフメト4世の息子で1703年に退位して兄弟のアフメト3世にスルタン位を譲った。 彼の帝国へのオーストリアの進出を阻止しようとして1697年にはハンガリーの再征服に乗り出した。プリンツ・オイゲンにゼンタでの大敗北を喫し、このことによりオスマン帝国は和平の道へと進むことになった。1699年カルロヴィッツ条約によりオーストリアにハンガリーとトランシルヴァニアを、ヴェネツィアにモレアを割譲し、ポーランドとポドレアからオスマン帝国軍を撤退させた。 また彼の在位期間中にピョートル大帝が黒海沿岸のアゾフ要塞を攻略しこれを奪っている。(1697年)