マンティコア
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マンティコア(Manticore)は、伝説の生物。主な生息地はアジア、森林に住むとされる。
その姿は赤い毛皮、コウモリのような皮膜の翼、サソリのような毒針が無数(24本と数がはっきりしているものや、太い1本というのものある)に生えた節のある長い尾、そして3列に並ぶ鋭い牙を持つ人面のライオンの形態をした怪物である。際限ない食欲の持ち主で、その食欲は一国の軍隊を食い尽くすほどだと言われている。
マンティコアは英語読みで、ギリシャ語形ではマンティコーラース (Μαντιχώρας)という。これは、ペルシア語で「人を食らう生き物」を意味するmartiya khwarの誤読に由来する。 古くはアジア各地に生息するベンガルトラの異称であったが、人を喰らうトラ恐ろしげなイメージが一人歩きして異形の怪物と考えられる様になった。
マンティコアは古くから知られており、紀元前5~4世紀頃の医師で歴史家のクテシアスが記した『インド誌』や、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの『動物誌』、大プリニウスの『博物誌』(博物誌では、エチオピアに生息している怪物として紹介されている)などに紹介されて西洋世界に知られるようになった。近年では、 小説『ハリー・ポッター』に制御不能の強力な魔法生物として登場する。(原作中の文献内容)