マルチパン
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マルチパン(まるちぱん、Marzipan)は、英語読みでマジパンともいい、ドイツのリューベックの名物として知られるお菓子。餡の中にアーモンドをつぶしたものが練りこんであり、独特の風味を出している。
リューベックで、1407年、市が飢饉に陥ったときに市参事会(Rat、市参事会員からなる合議制の市の行政機関)が市の倉庫に大量に残っているアーモンドを使って、何か食べるものを作って欲しいとパン職人に命じて作らせたのが始まりである、と伝えられている。
現在は、市庁舎近くのカフェ・ニーダーエッガーが、マルチパンの店として、ドイツ全土に知られる。形は動物、人物、その色々なものが作られている。着色されているので、お菓子屋というより玩具屋のように見える。
祝い品などとしても使われるが、最も有名なものは「幸福の豚」(グリュックス・シュヴァイン)というものである。小さなものだが、豚の形に作られていて、紙製で金色の色紙で包んで金貨にみせたものを口に咥えている。結婚式などのお祝いに定番のプレゼントである。
[編集] 外部リンク
- カフェ・ニーダーエッガードイツ語サイト