ホアキン・トゥリーナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ホアキン・トゥリーナ(Joaquín Turina, 1882年12月9日セビーリャ - 1949年1月14日)はスペインの作曲家・音楽教師。
郷里とマドリッドで音楽を学ぶ。1905年から1914年までパリのスコラ・カントルムに留学し、ヴァンサン・ダンディに作曲を師事するかたわら、モーリツ・モシュコフスキのもとでピアノを学んだ。多くの同胞の作曲家や、親友のマヌエル・デ・ファリャと同じように、パリ滞在中に、ドビュッシーやラヴェルのようなフランス印象主義音楽の作曲家の知遇を得た。また、アルベニスからは、フランク楽派の影響を脱して、スペイン人としての自覚をもとに創作活動に取り組むべきだと諭される。
1914年にファリャとともに帰国し、作曲家・音楽教師・音楽評論家として活動を始める。1931年からはマドリッドの王立音楽院で作曲科教授に就任した。
主要な作品にオペラ「王妃マルゴMargot」(1914年)や「東洋の庭Jardín de Oriente」(1923年)のほか、ピアノ曲「幻想的舞曲集Danzas fantásticas」(1920年、後に管弦楽版も作成)、弦楽四重奏または弦楽合奏のための「闘牛士の祈りLa oración del torero」(原曲はマンドリン四重奏の作品)、セビーリャ交響曲、室内楽曲、ピアノ曲、ギター曲、歌曲などがある。
トゥリーナ作品の多くは、伝統的なアンダルシアの民俗音楽に影響されている。19世紀末から20世紀初頭のスペインの作曲家が、おおむね特定の創作ジャンルに偏りがちだったのに対して、トゥリーナはほぼすべてのジャンルを走破し、なおかつ教育者や理論的な著作家としても活躍した。創作量の豊穣さでも群を抜いている。非政治的な姿勢から、フランコ政権とも妥協したため、没後はタブー視されたこともあったが、最近では演奏界を中心に、国際的に積極的な再評価が進められつつある。