ベトベトン
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ベトベトン | |
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全国 ベトベター - ベトベトン (#089) - シェルダー |
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ジョウト ベトベター - ベトベトン (#117) - コイル |
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ホウエン ベトベター - ベトベトン (#107) - ドガース |
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全般 | |
英語名 | Muk |
進化体系 | 1進化ポケモン |
進化前 | ベトベター |
進化後 | なし |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | ヘドロポケモン |
タイプ | どく |
高さ | 1.2 m |
重さ | 30.0 kg |
特性 | あくしゅう/ねんちゃく |
ベトベトンは、ポケットモンスターシリーズに登場する490種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
ベトベターから進化したポケモン。ベトベター同様に臭いポケモンである。片腕が退化した代わりに、もう片方は大きくなった。触っただけで毒に犯される。体液1滴でプールの水が濁る。歩いた後には決して草木が生えない。理論上、生物体には存在しない物質が体内から検出された。 名前の由来はベトベターと同じく粘着質の比喩の「べとべと」「べたべた」と思われる。水木しげるの妖怪漫画に「べとべとさん」と言う妖怪が出て来るが、名付け段階での関連性は不明。
[編集] ゲームでのベトベトン
ベトベターからレベル38で進化するほか、野生のものも存在する。ポケットモンスター 赤・緑では、全モンスター中でも10指に入る高いHPと高水準の攻撃力に恵まれるも、初代バージョンで猛威を振るったエスパー技に弱いタイプであった事、自身最強のタイプ一致攻撃技である「ヘドロこうげき」の威力が今一つであった事などから、「種族値には優れていながらも」やや地味な存在であった。
しかし、次世代であるポケットモンスター 金・銀では、強力などくタイプ攻撃である「ヘドロばくだん」が追加。また初代バージョンで「とくしゅ」として一括りに扱われていたパラメータのうち、「特殊防御力」に係る部分が異例の大型強化を受ける。今まで苦手としていたエスパー勢も、あくタイプの追加により多少ナリを潜めるなどの追い風要因も。元々からの種族値水準の高さもあって、この頃に来てようやくベトベトンは「中堅クラス」の強さを持つと、ポケモンプレイヤーたちの間で認識されるに至った。
ポケットモンスター ルビー・サファイアでは、ベトベターとドガースの出現比率が対称的に設定されており、ルビーでドガースが出現しやすい場所に、サファイアではベトベターが出現しやすくなっている。これによりマタドガスとベトベトンは、共にどく単一タイプポケモンの両翼と称された。(前作までは明らかに実力不足だったマタドガスだが、このバージョンで『ふゆう』特性が追加され大幅パワーアップ。ベトベトンを脅かす存在となる。)
最新作ポケットモンスター ダイヤモンド・パールにもベトベトンは登場するが、クリア後でないとベトベターが出現しない事や、メインウェポンであった「ヘドロばくだん」が特殊攻撃依存技になってしまった事、新ポケモンや新技が追加され以前に比べ数値がインフレ気味な昨今において、ベトベトンその物に大した変化がない事などから、存在感の面で少々苦戦を強いられている事は否めない。新しく追加された必殺技、「ダストシュート」を軸とした新戦法の確立が待たれる所である。
[編集] アニメでのベトベトン
発電所に大量発生したベトベターの親玉だが、ピカチュウの電気技で倒れサトシにゲットされる。しかし、サトシはモンスターボールから漏れて来る臭いに耐え切れず、その場でオーキド研究所に転送。送られてきたベトベトンは、すぐにオーキド博士になついてしまった。しばらくは同じ立場のケンタロス・キングラー達と共にオーキド博士の研究所で留守番をしていたが、サトシのセキエイリーグ参戦の時には戦力を見込まれて呼び出され、ピカチュウ・フシギダネを倒した強敵マダツボミを難なく下すなど、それなりの活躍を見せた。その後は、サトシに下水道の案内役として呼ばれた事などもあったが、ライバル・シゲル戦でハッサムに敗れて以来ここしばらくは登場していない模様。ただ相変わらずオーキド博士の所にいるのは事実なので、同僚のケンタロス・ヘラクロスなどが忘れた頃に時々サトシに呼ばれたりしている事からすると、ベトベトンにもそのうちまた再登場の機会は残されているとみて良いだろう。 愛情表現として「のしかかり」を使うが(被害者は大抵オーキド博士かサトシ。ごく稀にオダマキ博士。)、何故かのしかかられた人間は毒に冒されない。好きなトレーナーの前では多少は匂いや毒をセーブできる物なのかも知れない。