ブラウン神父
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラウン神父(ぶらうんしんぷ)は、G・K・チェスタートン著の推理小説「ブラウン神父」シリーズに登場する、イギリスサセックス教区のカトリック司祭にして、アマチュア探偵。 世界三大探偵に挙げるものもいる。
容姿は、丸顔で眼鏡を掛け、短躯で蝙蝠傘を持っている。名前は不詳だがイニシャルが「J」であることが知られている。また妹が一人、姪が一人いる。
その推理法は鋭い洞察力による直感にたよるものが多い。この他美学的な観察による推理もある。この系統の探偵としてH・C・ベイリーのレジナルド・フォーチュンが挙げられる。
なおサセックス教区にいたのは初期の話でロンドンの教会や南米の教区に異動になったこともある。また20年前にはシカゴの刑務所礼拝堂付神父であったことがある。
友人は元盗賊で私立探偵の大男フランボウ(ディロック)。
五十三短編に登場する。このうち五十一編については五冊の短編集として編纂されているが「ドニントン事件」と「ミダスの仮面」は未収録のためあまり知られていない。
作者はブラウン神父のモデルが知り合いのジョン・オコナー神父であると明かしている。