フルオレン
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フルオレン | |
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IUPAC名 | 9H-フルオレン(許容慣用名) |
別名 | |
分子式 | C13H10 |
分子量 | 166.22 g/mol |
CAS登録番号 | [86-73-7] |
形状 | 無色固体 |
密度と相 | 1.202 g/cm3, 固体 |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
融点 | 116 ℃ |
沸点 | 295 ℃ |
昇華点 | {{{昇華点}}} ℃ |
SMILES | C12=CC=CC=C1C (C=CC=C3)=C3C2 |
出典 |
フルオレン (fluorene) は、有機化合物のひとつ。3環構造を持つ芳香族の炭化水素である。IUPAC名は 9H-フルオレンで、指示水素の位置を示して骨格を特定するために「9H-」が付与されている。
無色、無臭の固体で、可燃性である。紫外光を照射すると紫色の蛍光 (fluorescent) を示し、そのことが名称の由来となった。水には溶けず、ベンゼンやジエチルエーテルには溶ける。
コールタールに、高沸点の留分として含まれる。工業的にも合成される。トウモロコシの穂やエンジンの排気から検出される。
色素やプラスチック、殺虫剤の原料となる。フルオレノンやフルオレン-9-メタノールに直接変換される。
ポリ(フルオレン)は、有機エレクトロルミネッセンス (OLED) の発光剤として用いられる。フルオレンの共重合体は太陽電池として研究されている。
カテゴリ: 化学関連のスタブ項目 | 炭化水素