フランツ・ファノン
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フランツ・ファノン(Frantz Omar Fanon, 1925年6月20日 - 1961年12月6日)は、白人支配を批判し、アルジェリア独立運動で指導的役割を果たした思想家。ポストコロニアル理論の先駆者としても認識されている。
フランスの植民地であった西インド諸島マルティニーク島の出身。当時の黒人としては上層の家庭に育ち、高等中学校に進学。第二次世界大戦ではフランス軍に従軍。大戦後、アルジェリアで精神科医の職に就いていたが、フランスの植民地主義に反対し、アルジェリア民族解放戦線に参加。アルジェリア独立(1962年)を目前に、白血病で死去した。
[編集] 著作
- 『革命の社会学――アルジェリア革命第5年』(みすず書房, 1969年)
- 『地に呪われたる者』(みすず書房, 1969年/みすずライブラリー, 1996年)
- 『アフリカ革命に向けて』(みすず書房, 1969年)
- 『黒い皮膚・白い仮面』(みすず書房, 1970年/みすずライブラリー, 1998年)