フィールドシート
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フィールドシートは、野球場の内野席をグラウンドの最前線(ファールゾーン)までせり出して、選手のプレーを目前まで見渡すことのできる座席のことである。
アメリカ合衆国のメジャーリーグではこのようなスタンド形態を多数用いており、その多くは防球フェンスがないことから内野手(特に1・3塁手)の選手がボールを追いかける時にはその選手がそこに突進するなど、迫力あるプレーを楽しむことができるといわれている。
日本では2003年、ヤフーBBスタジアム(現・スカイマークスタジアム)で初めて採用。内野・ファールゾーンにあった控え投手用のブルペンを一部移動し、ベンチに隣接する形で防球フェンスなし(但し万が一のために、各座席に上下可動式の透明アクリル製防球板が設けられている)のフィールドシートが設置されるようになった。
2005年には東京ドーム(エキサイトシート)とフルキャストスタジアム宮城に、また2006年には千葉マリンスタジアム(フィールドウイングシート)と福岡Yahoo!JAPANドーム(コカ・コーラシート)にも設けられた。
フィールドシートで観戦するときは、フィールドシートを設置している野球場がグローブやヘルメットを貸し出す。他に打球を防ぐものが無く危険なため、着用を義務付けているところが多い(実際には守られていない場合が多々見受けられる)。実際に着用義務を守らずに負傷した場合には自己責任とされる可能性が高いため、きちんと着用することが賢明である。
今後、札幌ドーム、インボイスSEIBUドーム、ナゴヤドーム、大阪ドームにも設置される予定。